ハロープロジェクト所属の「アンジュルム」が21日、都内で開催された女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦「UNIDOL 2022 Summer 決勝戦」にシークレットゲストとして登場。会場となったNHKホールに集まった観客を魅了した。

　今年で10周年を迎えた女子大生たちによる大学対抗アイドルコピーダンスコンテスト「UNIDOL」（ユニドル）。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった今年は全国5都市から49大学53チームが予選に参加し、敗者復活戦を勝ち抜いた2チームを含めて16チームが決勝戦に臨んだ。

　舞台となったのは過去最大規模の会場となるNHKホール。各チーム持ち時間8分のダンスパフォーマンスでし烈な争いを繰り広げ、筑波大学の「Bombs!」が優勝を飾った。美しくまとまったメンバー18人が圧巻のパフォーマンスを披露し、審査員審査、観客投票、オンライン投票ともに1位の満票を獲得した。

　そんな真夏の祭典に華を添えたのは、この日シークレットゲストで登場したアンジュルムだ。直前まで観客はもちろん、関係者さえ誰が登場するのか聞かされていない中、オープニング映像がヒントとなり、学生たちも「まさか！」という驚きと興奮を抑えきれず、会場には大きな黄色い歓声が響いた。「短い時間ですが楽しんでください！」リーダーの竹内朱莉があいさつし、代表曲の「大器晩成」や「次々続々」、最新曲の「愛・魔性」など華麗なダンスと歌で魅了した。

　出演を終えて囲み取材に応じた竹内は「久しぶりの『UNIDOL』の出演でしたが本当にみなさん温かく迎えてくださって私たちも夏の思い出になりました。みなさんを見ていると私たちも頑張らないといけないっていう刺激をもらえる魅力的なイベントです」と感想を述べた。

　今回、多くの出場チームがアンジュルムの曲でコピーダンスを披露したことについて「めちゃくちゃうれしかったです！」と声を張り上げ、「ちょうどモニターを見ていたら『愛・魔性』をコピーしてくださっていて、みんな釘付けになってニヤニヤしちゃいました」と楽屋の様子を明かした。

　また「UNIDOL」はチーム対抗戦ということでアンジュルムのチームワークについて聞かれると「アンジュルムはメンバーのキャリアや年齢がバラバラなので若いメンバーも自由に意見を言える雰囲気作りを大切にしています」と話し「やっぱり新しい意見というのはグループにとってすごく大事なので、まずは若いメンバーの意見から聞くように心がけています」とリーダーとしてチームワークの大切さを語った。

「最近は（コロナ禍で）出来ないですけど、新入生が入るとプライベートで集まって歓迎会を開いたり、みんなで遊園地や海に行ったりすると早く仲良くなれるんです。今日も楽屋で私と10歳離れている一番年下の松本わかなちゃんとずっと遊んでいたんですけど、私から率先してはしゃぐとほかのみんなも『はしゃいでも良いんだ』って思ってくれるので、それは大切なことなのかなって思います」

　今回のステージはNHKホールということで「私たちもいつか単独でこのステージに立ってみたい」と答え、記者から年末について聞かれると「年末にここに来たいです（笑）。たぶん今年の年末のスケジュールは空いていると思うので『アンジュルムは年末空いてます』と大きく見出しに書いてください（笑）」と笑いを誘った。

　9月には全国ホールツアーが控えており「アンジュルムの魅力をたくさんの人に伝えていきたいです」と意気込みを語った。

　そして「UNIDOL」も次回の開催がアナウンスされ、「UNIDOL 2022ｰ2023 Winter」と題し12月から北海道、関西、関東、東海、九州でそれぞれ予選が始まり、23年2月15日にZepp Haneda（東京）で決勝戦と敗者復活戦が行われる。