来月50歳の中村獅童「まだまだ譲らない」 4歳の長男・陽喜くんとは“ライバル関係”
歌舞伎役者の中村獅童が20日、新橋演舞場で行われた主演舞台「超歌舞伎 2022 Powered by NTT」の会見に4歳の長男の陽喜くんと出席。会見には澤村國矢も登壇した。
「超歌舞伎 2022 Powered by NTT」会見
歌舞伎役者の中村獅童が20日、新橋演舞場で行われた主演舞台「超歌舞伎 2022 Powered by NTT」の会見に4歳の長男の陽喜くんと出席。会見には澤村國矢も登壇した。
同公演は、2016年の「ニコニコ超会議」にて誕生し、中村獅童とバーチャルシンガーの初音ミクが競演する、古典歌舞伎と最新技術が融合した歌舞伎。中村は、「イベントの一貫として始まって、新橋演舞場にも進出できたというのは、胸いっぱいの思いです」と心境を明かし、「ペンライトを持った方が楽しいですよ。超歌舞伎はその日の盛り上がりによって20分~30分終演時間が変わってくる」と強くアピールした。
本公演の演目「永遠花誉功」に出演する陽喜くん。「お芝居は楽しいですか?」と記者から聞かれると、「立ち回りしているところが楽しいです」と元気いっぱいに答えた。そんな陽喜くんについて、獅童は「鬼とびの方向を間違えてしまうときがあるんですけど、彼なりに落ち込むんですよね。僕が見ていないときに、それを楽屋で稽古しているのを聞いたときに、真剣に取り組むという気持ちが増しているところに成長を感じる」と親目線でありながらも、いち歌舞伎役者としての成長を喜んだ。
一方、本公演では、衣装やメイク、見得を切る動作など陽喜くんの好きなものが詰め込まれているため、心配ごともあるという。獅童は「やりたいことが凝縮しているから、毎日舞台に立つのが楽しいんだと思う。これから地味な役をやるときに、テンションが下がってしまうことが心配」と打ち明けた。
9月14日に50歳を迎える獅童。「実感がない」と話し、「仕事運が良いのか、自分がやりたいことが全部叶っているんですよね。今は精いっぱい、多くの方に超歌舞伎を認識していただいて。若いお客様に振り向いていただく、子どもに喜んでもらえる、これが僕の使命だと思います」と力を込め、「まだまだ譲りませんけどね。家では陽喜が主役で僕はよく斬られていますけど……」とポツリ。記者が「ライバルですか?」と問うと、獅童は「当たり前じゃないですか。僕より拍手が多いと嫉妬する。陽喜にもそういうところがある。子ども扱いされるのが嫌みたいです」と目を細めた。
公演は9月3日(土)まで同所にて、9月8日~25日まで京都・南座で上演される。