大人気ウェブコミック「神之塔」が待望のアニメ化! 主演の市川太一、早見沙織が作品の見どころを語る
自身が演じるキャラの印象は早見「一言で言えないキャラクター」市川「基本的に素直」
――読んでいるときにキャラクターに声をあてる実感はすでにありましたか?
市川「ワクワクしましたし、先を読んでいけばいくほど、『ああ、こういう目に遭っちゃうんだ』って悲しい気持ちになったりもしました。この先もこういう展開になっていくなら、『このシーンを演じてみたいな』とか、そういったモチベーションにもなりました。読み進めていくうちに、自分の中で役の芯がかたまってきた気がします」
――お2人が演じるそれぞれのキャラクターの印象と、魅力を教えてください。
早見「ラヘルはなかなか一言で言えないキャラクターだと思いました。謎めいて、ミステリアスで、心を閉ざしているように見えるところもあれば、すべてをさらけ出しているように見えるところもあって。だから欲望のままに生きているようなところもあるし、なにも語らずに寡黙に生きているようなところもあって、その相反する要素みたいなものがあって、(ラヘルのことを)知りたくなるけど、すべてを知るのが怖い……。そんな気持ちになるキャラクターだなと思います。アニメの中でも、『こういう心理描写をアニメーションとして描くんだ』とか、本当だったら隠しておきたい部分をすべてさらけ出してアニメでも描いていると思うので、そこは見てくださっている方にどう届くのかはわからなくてどきどきですけれども、新鮮に楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」
市川「夜は、ずっと1人で閉じ込められていた世界の中でラヘルに救ってもらって、ラヘルに世界のことを教えてもらうというバックボーンがあって、基本的に素直でラヘルに言われたことに全てに従って『そういうものなんだな』と思っていたところに、ラヘルが『塔を登る』と言っていなくなってしまう。それを追いかけて彼も塔の試練に参加することになるんですけれど、外の世界では触れるものがすべて新鮮で新しいもの。それを素直に全部『そういうもの』だとして受け止められる許容が彼にはあって、そういう素直に吸収できるところが魅力的だなと思います。身体は大きいんですが、赤ん坊みたいなもので、知らないことが多すぎるので。ストーリーを通じて、キャラクターに出会ったり、試練を通じて色んなものを吸収していくのが彼の成長を感じられるポイントなのかなと考えています」