俳優の坂口健太郎が16日、都内で行われた映画「ヘルドッグス」（9月16日公開）ジャパンプレミアに登壇した。当日は、共演の岡田准一、松岡茉優、MIYAVI、北村一輝、大竹しのぶ、原田眞人監督が登壇し、同作をアピールした。

　同作は深町秋生の小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を基にしたノンストップ・クライム・エンターテインメント映画。思いを寄せていた女性が殺されて、復讐（ふくしゅう）のみに生きてきた元警官の兼高昭吾（岡田）は、そのどう猛さゆえに警察に目をつけられ、関東最大のヤクザ組織へ潜入させられるハメになる。

　感情を抑えられないサイコパスの室岡秀喜役を演じた坂口。岡田が「坂口くんはめちゃくちゃステキなんですよ。お芝居とアクションは別ものだと思うけど、バランスよくいろんな方向にいける。さらっとやられるのがうらやましい」と坂口をべた褒め。坂口は「うれしいですね」とかみしめるように笑顔を見せていた。

　また坂口は「一つのアクションのシーンでいうと、岡田さんが出るシーンの前なんですけど、モニターをチェックしてくれながらすぐそばにいてくれる。カメラが入ったときに『動きができてるけど、こうやったら個性的なところが出るよ』とか岡田さんが教えてくれるんですね。カメラが回っていないうちに、兼高と室岡の関係性にいつの間にかなっていたというか、『今のよかったよ』と言われるとグッときてしまうというか。心強い存在でいてくれました」と岡田を評していた。

　MCから「岡田さんに教えてもらったことは何ですか」という質問が上がると、坂口は「第三の目じゃないですけど、視点もそうだし。アクションシーンになるときに頭の分離ができなかったんですね。アクションで気持ちよくなってしまうと、けがをさせてしまう。冷静でなければならないけど、お芝居としてはたかぶらないといけない。乖離（かいり）が難しくて。岡田さんにはそういう部分で学ばせてもらったなと思いますね」と振り返っていた。