俳優の草なぎ剛が10日、都内で行われた映画「サバカン SABAKAN」（8月19日公開）完成披露舞台あいさつに登場した。当日は、子役の原田琥之佑、共演者の竹原ピストルと尾野真千子、金沢知樹監督も登壇し、同作をアピールした。

　同作は、80年代の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険に出る2人の少年のひと夏を描いた青春映画。ブーメラン島を目指す2人は海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に遭う。

　草なぎはその主人公の少年が大人になり、少年時代を振り返るという役どころ。草なぎは「長崎での撮影は2日間でしたかね。（尾野）真千子ちゃんがお帰りになった後でした。真千子ちゃんとは2回、夫婦役をしているので、夫役の竹原さんには嫉妬心を持っていました。行ったらすごくいいチームができていましたね。去年の9月のコロナ禍で東京から出られない時期だったので、すごくいい景色で楽しかったです」と述懐していた。

　また、草なぎは初メガホンとなる金沢監督を絶賛。「監督は天才なんですよ。いろんな経験をしているんです。『半沢直樹』を書いているんですよね。あと、『あいのり』の金ちゃんだった人なんです。監督は今、波が来ていると思うんです。芸人さんとか知らない人いないですもん。皆さん、『#金沢監督は天才だ』でつぶやいてください」と話し、会場を盛り上げた。

　MCからの「小学校時代に戻れたらどうしますか」という質問に草なぎは「どっちでもいいです。今が一番いいというのが幸せですよね。80年代はよかったと思う。今にない輝いたものがたくさんあったような気がする。80年代を舞台にした映画は少ないと思います。やっぱり金沢監督は天才ですね」と回答。金沢監督をイジり、笑いを誘った。

　最後に草なぎは「ふざけた感じで監督天才と言ってますけど、僕は本当にそう思ってまして。ここまで親近感のある世界観で涙が出ることってないなと思ったんです。監督から出るリアリティーがあるんだなと思って。いつもふざけているんですけど、本当にぐっとくるところがたくさんある映画になっていると思います。本当にシンプルで大事なことが詰まっていると思います」とコメントし、同作をアピールしていた。