俳優の林遣都と仲野太賀がW主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ「初恋の悪魔」の第4話が6日、放送された。星砂の不安な気持ちに寄り添い、本音を伝えた悠日の姿に、SNSは「グッとくる」と大興奮だった。

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（※以下、ドラマの内容に関する記述があります。）

　脚本家・坂元裕二が書き下ろすミステリアスコメディー。警察の総務課に務める馬渕悠日（仲野）と会計課職員の小鳥琉夏（柄本佑）、生活安全課の摘木星砂（松岡茉優）、停職処分中の刑事課の刑事・鹿浜鈴之介（林）という警察署に努めているが捜査権を持たない男女4人が事件の立ち向かう様子や、恋と友情を描く。

　ある日、傘を振り回して歩く人やゴミの分別をしない人、歩道でスケボーをすべる人など社会のルールを守らない人が矢で射られるという事件が起きる。犯人は社会英雄協会と名乗る人物で、警察に向けた犯行声明を動画配信する。クイズを出し、それが解けたら自分の正体が分かると話す犯人。片思い中の刑事・渚（佐久間由衣）の頼みでクイズを解いた流夏だが、答えから導き出された場所に向かった渚も他の被害者と同じく矢で射られてしまう。調子に乗って問題を解いた自分のせいだと落ち込む流夏。鈴之介の力も借りつつ犯人の特定に挑むも、途中で鈴之介と流夏が正義感のあり方について揉めてしまい、4人の捜査会議は打ち切りに……。その後、警察が動画サイトの情報から犯人を特定。犯人は家族のいる普通の会社員で、社会の風紀の乱れが許せないという気持ちからの犯行だった。

　第4話では、悠日と星砂の関係に進展が見られる。

　もうひとりの人格・へび女が家のカギをなくしたせいで、自宅に入れない星砂。悠日はそんな星砂を自宅に泊めており、2人は一緒に夕飯を食べる。「怖かったら言ってな。嫌な気分だろう。そんな、急に別人があれするようなやつは」と話す星砂に、「全然嫌じゃないです」と返す悠日。悠日の反応に星砂は、「私は怖いよ。そういう自分が怖い」と本音をつぶやく。

　婚約破棄された息子に縁談を持ってくる両親、夕飯を携えていきなり訪問してくる署長（伊藤英明）と悠日の家に訪問者がくるたび、クローゼットに身を隠す星砂。なんとなく良い雰囲気でうまく暮らしているかのように見えた2人だが、ある日星砂はなにかを決意したように、悠日の兄・朝陽のものだと思われるバナナのシールが貼ってあるスマートフォンを悠日に手渡す。スマホを渡し「返したから。じゃ、用も済んだし」と悠日の家を出ていこうとする星砂に、「ここにいたのは、鍵がないという理由だけですか」と迫る悠日。

「僕は違います。部屋に入れなくて同情したとかで、一緒にいたわけじゃありません。一緒にいたのは、一緒にいたかったからです」と告白するが、星砂は朝陽が殉職したのと同じ頃に自分も知らないうちに銃で撃たれていたことがあること、朝陽を殺した犯人が自分かもしれない可能性があることを悠日に告げる。「へび女のしたことが私には分からない。『消えてほしい』と思われているのは、私のほうかもしれない。誰なんだろうな、私は」と、自分の“本当の人格”が星砂なのかへび女なのか、消えるべき人格は自分なのかへび女なのか分からず怖いと本心を明かし、「近づきすぎちゃいけなかったんだ」と悠日の家を後にしようとする。

　星砂を引き止めた悠日はそのまま彼女を抱きしめると好きな食べ物をたずね、「覚えました。僕が好きなのは、トマトが嫌いでエビフライが好きな人です。僕があなたを知っています。僕があなたを知っている限り、あなたはいなくなりません」と言い聞かせ、星砂を落ち着かせる。お互いの気持ちを吐き出し、一旦こあらい医院へ行くという星砂を「また明日」と見送り笑みを浮かべる悠日。そこへいきなり、署長が姿を現す。急いで立ち去ろうとする星砂の腕を「待て待て待て待て。一緒に飯食おう」と執拗につかんで離さない署長。不気味に微笑みながら星砂の腕を強くつかむ署長と2人は階段で揉み合いになり、悠日と星砂に突き飛ばされた署長が階段を転げ落ちてしまう。

　悠日と星砂のやりとりにSNSには「悠日と星砂のラブがこんなに進むとは思ってなかった」と急展開に驚く声のほか、「悠日と星砂のハグがリアルで優しくてグッとくる」「悠日×星砂が良すぎてヒェェとなりました」と喜びの声も多く上がっている。一方で伏線の多い物語だけに「星砂がエビフライ嫌いだったらどうしよう。悠日が抱きしめたのがへび女だった可能性も捨てきれない」と心配するコメントもあり、次回の放送が心待ちにされている。