「進撃の巨人」ED曲で話題…32歳ヒグチアイの人生 契約ドタキャンの過去「浅はかだった」
「悪い女 EP」は冒頭からドキリ「1回だけだと……」
ヒグチはデビュー後も地道に曲を作り、シンフォニー音楽劇ではヒロイン役を務めるなどした。そして、昨年4月にレーベルをポニーキャニオンに移籍。今年1月に「悪魔の子」をリリースするに至った。
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「自宅近くのカフェに1人でいた時、『進撃の巨人』のエンディングテーマを担当することが決まったという連絡を受けました。うれしくて、涙がこぼれました」
ヒグチはこのビッグチャンスをつかむ少し前から、好きな漫画を読む時間を大切にし、サッカー、大相撲を観戦。釣りにも出かけるようになったという。
「漫画を読むことは楽しいですし、新しい詞のヒントも見つけられます。大相撲は春日野部屋の栃丸関を応援していて、のぼり旗を出させていただきました。お話をする機会があったのですが、今年、苦労して28歳で十両に昇進されただけあって、心の強さを感じました。サッカーはW杯カタール大会の最終予選を見たことでハマりました。今ではプレミアリーグをDAZNで見ることが楽しみで、冨安(健洋)さんのいるアーセナルのファンになりました」
最新シングル「悪い女 EP」は、重岡大毅(ジャニーズWEST)主演のテレビ東京系連続ドラマ「雪女と蟹を食う」のエンディングテーマ曲になっている。「悪魔の子」と同様に考えさせる詞で、冒頭からインパクトのある言葉が並ぶ。
「♪二回ぐらいしただけで 彼女ヅラしないで そう言い捨て去った最悪な人 あなたは今でも最愛の人」
同曲は最新アルバム「最悪最愛」に収録されており、番組制作側がドラマのイメージと合致することで、「エンディングテーマ曲に」と依頼。併せてシングルカットもされた。
「詞の内容から、浮気、不倫の歌に受け取られがちですが、『完全に好きになろうとしたけど、タイミングが合わなかった』という歌にしています。回数は1回にするか、2回にするかで迷いましたが、1回だけだと彼女ヅラはしないのかなと思いました。一夜限りではなく2回。もう1回、会うことに意味があると」
W杯最終予選を見てサッカー好きに「アンセム作りたい」
スローで入り、耳に残るメロディー。一方で、カップリング曲「ランチタイムラバー」はアップテンポで、石原さとみが出演する「すき家」のCMソングに採用された。曲調の振り幅が大きいこともヒグチの特徴だが、今はアンセム(応援歌)の制作に意欲を高めている。
「埼玉スタジアムでW杯最終予選の試合を見て、5万人のスタジアムが一体になるアンセムを作りたいという思いが出てきました。今まで私の楽曲にはなかったのですが、想像の中では広がっています」
そんなヒグチの元には、海外のステージに立つ話も届き始めている。「悪魔の子」が称賛されているからこそで、ヒグチは「全部に行きたいです」と言った。日常を大事にしてきた32歳は、臆せず、自然体で世界に歩を進める。
□ヒグチアイ 1989年(平元)11月28日、香川県生まれ、長野市育ち。高校卒業後、尚美学園大芸術情報学部音楽表現学科に進学。高3からソングライターを目指し、音楽事務所にデモテープを送り続け、大学は2年で中退。路上ライブ、自主レーベルでCDを作るなどして活動し、2016年にメジャーデビュー。21年にポニーキャニオンへ移籍し、第1弾の「縁」(ゆかり)をリリース。続いて“働く女性”をテーマに、「悲しい歌がある理由」「距離」「やめるなら今」の3曲を3か月連続でリリースした。そして、「悪魔の子」へとつながり、3月2日にアルバム「最愛最悪」を、7月8日にシングル「悪い女 EP」を配信リリース。今後は、11月22日の新潟・ジョイアミーア公演を皮切りにツアー「ヒグチアイ独演会 誕生」を全国6か所で開催する。芸能界にもファンは多く、香取慎吾には作詞、作曲した「ひとりきりのふたり」を提供している。家族は両親、兄、妹。