越後はる香インタビュー 映画「暁闇」で魅せた“デジタルネイティブ世代”の青春

映画×音楽の祭典「MOOSIC LAB 2018」で準グランプリ、主演男優賞(青木柚)をW受賞したのが、デジタルネイティブ世代の青春映画「暁闇(ぎょうあん)」(7月20日公開)だ。ヒロインの一人を演じた越後はる香(18)、本作が監督デビュー作となった阿部はりか氏が、映画への思いを語った。

ヒロインの一人を演じた越後はる香【写真:荒川祐史】
ヒロインの一人を演じた越後はる香【写真:荒川祐史】

孤独を抱える少女役に「脚本を読み進めるうちにやってみたいなって」

 映画×音楽の祭典「MOOSIC LAB 2018」で準グランプリ、主演男優賞(青木柚)をW受賞したのが、デジタルネイティブ世代の青春映画「暁闇(ぎょうあん)」(7月20日公開)だ。ヒロインの一人を演じた越後はる香(18)、本作が監督デビュー作となった阿部はりか氏が、映画への思いを語った。

 本作は、東京藝術大学在学中から演劇の作・演出で活躍していた阿部氏の監督デビュー作。それぞれに孤独を抱える、少年(青木)とふたりの少女(中尾有伽、越後はる香)がネットで密かに人気の覆面アーティストの楽曲をきっかけにつながっていく……というストーリー。岩井俊二監督の「リリイ・シュシュのすべて」(2011)を思わせる57分の作品だが、監督自身はTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(1995~96ほか)、映画「ラブ&ポップ」(1998)の庵野秀明監督に大きな影響を受けたという。

「暁闇」(C) 2018 Harika Abe/MOOSIC LAB
「暁闇」(C) 2018 Harika Abe/MOOSIC LAB

 ヒロインの越後は兵庫県出身の18歳。2017年、ソニー・ミュージックアーティスツ主催のオーディションに合格し、10月に単身上京し、「ブラックリベンジ」(2017/NTV)、「FINAL CUT」(2018/CX)、「イノセント・デイズ」(2018/WOWOW)などに出演。2018年、鈴木杏主演の「明日に架ける橋 1989年の想い出」でヒロインの少女期を熱演。力強く澄んだ大きな瞳が印象的な期待の新人だ。

「もともとテレビっ子でした。ドラマを見るのも好きだし、映画館で映画見るのも好きっていうのがあって、中学生2、3年ぐらいの時から自分もやってみたいなと思っていました。好きな作品は上野樹里さんが主演した大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(2011/NHK)。それから『カルテット』(2018/TBS)です。映画では『ヒミズ』での二階堂ふみさんの演技に衝撃を受けました。今でもちゃんと言葉にできないですけども、心に刺さった感じがしました。女優になったのは、その時の思いが大きいです」と話す。

 越後が本作で演じるのは、両親がぶつかり合う姿を間近にし、行き場のない悲しみを抱える15歳のサキ。阿部監督によれば、人間関係よりも、読書に魅せられていた中学時代の自身の分身のような存在だという。越後は「15歳の頃の私はやんちゃで、校舎で鬼ごっこをするようなアクティブな子でした。サキとは重なる部分がなかったので、すごく不安でしたが、脚本を読み進めるうちにやってみたいなっていうのが強くなりました。監督から役について聞いていたので、苦労はなかったです」と語る。

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