ミセスユニバースグランプリは起業家目指すシンママ「孤独、焦り、嫉妬にも苦しんだ」

女性の社会的地位の向上や社会貢献をテーマとした世界的ミセスコンテスト「ミセスユニバース 2022」の日本代表選考会が都内で開催された。これまでの人生経験や社会貢献への意識といった内面が重要な審査対象となる本大会で、会社役員の光安都美さん(45歳)がグランプリに輝き、「ミセスユニバース 2022」世界大会の出場権を獲得した。大会を終えて光安さんに受賞の感想を聞いた。

「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会グランプリの光安都美さん【写真:ENCOUNT編集部】
「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会グランプリの光安都美さん【写真:ENCOUNT編集部】

バイタリティーあふれる光安さん

 女性の社会的地位の向上や社会貢献をテーマとした世界的ミセスコンテスト「ミセスユニバース 2022」の日本代表選考会が都内で開催された。これまでの人生経験や社会貢献への意識といった内面が重要な審査対象となる本大会で、会社役員の光安都美さん(45歳)がグランプリに輝き、「ミセスユニバース 2022」世界大会の出場権を獲得した。大会を終えて光安さんに受賞の感想を聞いた。

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 シングルマザーとして小学5年生の息子を育てながら仕事先では役員として活躍し、さらに経営学を学ぶために大学院に2年間通いMBAを取得したバイタリティーあふれる光安さん。「子どもが誇れるカッコいいママになりたい」、「世の中の女性が前に進むための勇気と武器を与えたい」とミセスユニバースに応募し、見事ファイナリストに選ばれた。しかし最終選考会を前に大会辞退を考えたという。

「私はシングルマザーなので遠出をする際は子どもを預かってもらわなくてはいけないんですが、今回預け先の都合が急に悪くなり、私も大会前の追い込みでピリピリしていて息子に不安を与えてしまいました。それでこんな思いをさせてまで出場する意味はあるのかと悩んだのですが、運営のスタッフさんから続けられる方法をご提案いただき、私自身も『あきらめることよりできることを考えよう』、『絶対にできる方法が何かあるはず』と考えてみた結果、『これでいける!』という環境が整いました。そこでスピーチの内容も深く考え直して、来年以降エントリーする私と同じようなシングルマザーの人たちに勇気を与える存在になろうと思い、最後まで立ち続けることができました」

 最終選考ではスピーチ審査で「自分の心に素直に生きていますか?」、「孤独、焦り、嫉妬にも苦しんだ」と飾らない真っすぐな言葉でメッセージを届け、見事グランプリを獲得した。受賞の瞬間について次のように振り返った。

「驚いたというのが一番でした。一度はあきらめようと思っていたので結果にはこだわらない気持ちで臨んでいましたし、グランプリを獲ったことより、私のスピーチがみなさんに届いたとこと、そして私を応援してくださった人たちに喜んでもらえたことが何よりうれしかった。息子もちょっと照れ臭そうに『よかったやん』て言ってくれました(笑)」

 光安さんにはグランプリを受賞して早速やりたいことがあるという。

「大学院で2年間、経営について学びながらMBAを取得して、自分が本当にやりたいことを見つめ直した結果『日本に生き生きとした女性を1人でも多く増やしたい』という目標にたどり着きました。またミセスユニバースのファイナリストとして半年間の研修で学んだことは、『美しさとは何か?』、『自立するとは何か?』ということでした。まさに今、起業の準備を進めていて女性がもっと社会進出するための支援をしたいと考えています。MBAと私の経験、そしてミセスユニバースをかけ合わせて女性が社会で戦うための武器を手に入れる。そんなサポートを行っていきたいと考えています」

「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会授賞式の光安さん【写真:ミセスユニバースジャパン提供】
「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会授賞式の光安さん【写真:ミセスユニバースジャパン提供】

気後れすることなく世界大会へ

 光安さんは今年12月に開催される「ミセスユニバース 2022」世界大会に日本代表として出場する。

「ミセスユニバースは私自身の内面を変えるきっかけを与えてくれました。日本人の女性はとても美しい。私はそんな日本人に誇りを持っています。世界大会でも海外の代表者に気後れすることなく今と同じスタンスで臨みたいと思います」

 最後に「あの頃の自分に声を掛けるとしたら?」という質問を聞いた。

「私が生きてきたどんな経験もすべては今につながっています。ですから今はすべてが良い経験だったと信じています。ということで、すべての時代の私に対して『ありがとう』って言いたいです」

 今回で6回目の開催となった「ミセスユニバース」日本大会は30歳から79歳まで合計47人のファイナリストが出場。スピーチ、ウォーキング、メイク、ファッション、食、プロトコールマナー、SNS、プロフィール撮影など、約半年に及ぶプロ講師によるレッスンを受け、日本代表選考会に挑んだ。

 代表選考会では、スピーチ、フィットネスウェア審査、ドレス審査、知性・品性・社交性・表現力や社会貢献度など、外面だけでなくこれまでの人生経験や社会貢献への意識といった内面が審査対象となり「ミセスユニバース」のほか「ウーマンオブユニバース」、「グランマユニバース」などの日本代表、計17人が世界大会への出場権を獲得した。

「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会受賞者
1位:光安都美(みつやす さとみ)さん 45歳
「Mrs Universe 2022」日本代表権

2位:金川聡美(かながわ さとみ)さん 41歳
「Mrs Universe 2022」代表権

3位:田島みわ(たじま みわ)さん 58歳
「Mrs Universe 2022」代表権

4位:菅原由香(すがわら ゆか)さん 40歳
「Ms. Classic Universe」日本代表

5位:高岡邦子(たかおか くにこ)さん 79歳
「Ms Elite United Nation International 2022」日本代表

6位以下
「Mrs. UN Asia pacific2023」佐藤智恵子さん
「Timeless Beauty 2023(Mrs部門)」佐藤民子さん
「Timeless Beauty 2023(Ms部門)」佐藤まい香さん
「Mrs United Nation International 2022」志水瑛子さん
「Ms United Nation International 2022」岡村佳香さん
「Woman of the Universe 2022」武藤与子さん、あかね渉さん
「Ms. Classic Universe 2022」吉田奈津子さん
「Grandma Universe 2022」中野幹子さん
「MRS GLAM WORLD 2022」松本真美子さん
「Mrs. UN Asia pacific」丸岡舞美子さん
「Mrs. National Universe 2022」美咲舞妃さん

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