21歳・杉本愛里が見つけた“やりがい” きっかけは母親の勧め、興味のなかった芸能界

1980年代に一世を風靡(ふうび)した映画「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズ。そんな名シリーズのオマージュ作品「ビーバップのおっさん」(旭正嗣監督)が24日から全国で順次公開される。今作で「順子」の役名を継承した杉本愛里は今回が2度目の映画出演。夢に向かって駆け出した21歳の素顔に迫った。

「ビーバップのおっさん」で順子を演じた杉本愛里【写真:舛元清香】
「ビーバップのおっさん」で順子を演じた杉本愛里【写真:舛元清香】

“無冠”オーディションで負けず嫌いな杉本の心に火

 1980年代に一世を風靡(ふうび)した映画「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズ。そんな名シリーズのオマージュ作品「ビーバップのおっさん」(旭正嗣監督)が24日から全国で順次公開される。今作で「順子」の役名を継承した杉本愛里は今回が2度目の映画出演。夢に向かって駆け出した21歳の素顔に迫った。(取材・文=中村彰洋)

 2回目の映画出演となった今作は、「ビー・バップ」のオマージュ作品。21歳の杉本は驚きを口にした。「両親がすごい喜んでくれて、『そんなに有名なんだ!』と知りました。歴史あるシリーズのオマージュ作品に出られてとてもうれしかったです」。出演が決定してからは「ビー・バップ・ハイスクール」をチェックし、「順子」という役柄の特徴を勉強した。「自分が普段話すことのない口調だったので、最初はすごい違和感がありました」と役作りの難しさを振り返った。

 シリアスドラマにコメディーにアクションと盛りだくさんの内容となった本作だが、杉本にとっては新鮮な現場だった。「実際にアクションしているのを初めて見ました。私もアクションや殺陣に興味があるので目の前で見られて良かったです」。

芸能界入りのきっかけを明かした杉本愛里【写真:舛元清香】
芸能界入りのきっかけを明かした杉本愛里【写真:舛元清香】

“コワモテ”な共演陣が集結した撮影現場だったが、有意義な時間を過ごすこともできた。「ベテランの方たちばかりだったので最初はすごい緊張していたんですけど、皆さん合間に話しかけてくださり、明るい現場で楽しかったです。美穂役の(園田)あいかちゃんとも撮影がほとんど一緒だったので趣味の話とかをずっとしてました」と笑顔だ。

 芸能界に入ったきっかけは母親の勧めで受けた「アミューズオーディション2014」。当の本人は「芸能界にまったく興味はなかったんです。部活のバスケや遊んだりするのが楽しい時期だったので『え? 東京?』みたいな感じでした」と当時を思い返した。

 オーディションではファイナリストまで進むも、結果は“無冠”。負けず嫌いな杉本の心に火が着いた瞬間だった。

「最終審査で自分を見せられる場面にもかかわらず大したことができなかったんです。本当に生意気だったんですけど、『ファイナリストで賞も穫れないなら事務所には入らないです』とお断りしたんです。でも事務所の方が地元の大阪まで来て説得してくれました。いざ事務所に入らせていただき、レッスンなどを受けているうちに『楽しいな』と思うようになりました」

Seventeen専属モデルとしても活躍していた杉本愛里【写真:舛元清香】
Seventeen専属モデルとしても活躍していた杉本愛里【写真:舛元清香】

性格はサバサバ、バスケを選んだ理由は「かっこいい女性になりたかった」

 当時は中学生。レッスンのたびに大阪から東京に通っていた。そして、「本格的に芸能をやりたい」と思うようになり、高校進学を機に単身で上京を決意。その後は「ミスセブンティーン2016」でグランプリを獲得し、2020年までは「Seventeen」専属モデルも務めた。19年にはABEMA人気シリーズ「オオカミちゃんには騙されない」に出演するなど着実に階段を上った。

 さまざまな経験を積んでいく中で杉本の中に1つの感情が芽生えた。

「初めて映画の現場を見させていただいたとき、『すごいな』って思ったんです。完成した映画を見て、『こんな感じに仕上がるんだ』って。『ワンシーンのためにこんなに撮るんだ』とか、そういった部分を知れたことがすごい楽しくて、全てが新しかったんです。女優ってすごい楽しそうだなと思ったんです。モデルもとても好きですが、今は演技がしたいと思っています」

 学生時代は「人前に出ることが好き」で活発な少女だった。性格はまさにサバサバ。中学時代に青春を注いだバスケットボールを始めた理由も「女の子らしいことをしたくなくて、かっこいい女性になりたかった」だった。

アクション映画出演の目標を明かした杉本愛里【写真:舛元清香】
アクション映画出演の目標を明かした杉本愛里【写真:舛元清香】

 杉本は、現在も「仲が良い」というそれぞれ6つ、8つと歳の離れた2人の兄にかわいがられながら育った3人きょうだいの末っ子。

「今後は、殺陣とかアクション系の映画やドラマに出たいです。体を動かすのが好きで、映画やドラマとかを見ても、かわいいよりもかっこいい女性に憧れちゃうんです。だからアクションをして、『うわぁ!』って驚かれる女優になりたいです(笑)」

 まだまだ、演技への挑戦は始まったばかり。「自分がまだやったことのない役をやりたいです。学園ドラマにも出たいですし、たくさん目標はあります」。杉本は弾ける笑顔で真っすぐに前を見つめていた。

□杉本愛里(すぎもと・あいり)2000年12月21日、大阪府出身。「ミスセブンティーン2016」で応募者6103人の中からグランプリを獲得し、Seventeen専属モデルとなる。以降、モデル・女優として広告やドラマへ出演するなど活動の幅を広げている。19年AbemaTV「オオカミちゃんには騙されない」に出演を果たし、チャーミングな関西弁と飾らない人柄で若年層からの支持を集める。22年公開予定映画「1%の奇蹟」にヒロインとして出演。

□「ビーバップのおっさん」
出演者:白井光浩、清水宏次朗、直江喜一、村澤寿彦、杉浦幸、脇知弘、永山たかし、園田あいか、杉本愛里、岩田まあり、古今亭志ん輔(特別出演)、小沢和義ほか
製作:ラフター
エグゼクティブプロデューサー:塩月隆史
脚本:今井ようじ
監督・プロデューサー:旭正嗣
○8月11日には、大阪朝日生命ホールにてプレミア上映予定

次のページへ (2/2) 【写真】杉本愛里の別カット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください