夜道 雪が“バイク沼”にハマった理由 17歳で出会った個性派愛車・390DUKEの魅力
“バイク女子”声優として話題の夜道 雪はその魅力を広めるため、YouTubeやさまざまなメディアで発信を続けている。そんな夜道が“バイク沼”にハマったきっかけとなった初愛車との出会いを聞いた。
390DUKEに一目惚れ「すべてに惹かれた」
“バイク女子”声優として話題の夜道 雪はその魅力を広めるため、YouTubeやさまざまなメディアで発信を続けている。そんな夜道が“バイク沼”にハマったきっかけとなった初愛車との出会いを聞いた。(取材=伊藤賢汰/文=中村彰洋)
16歳で高校生ながらも教習所に通い、17歳でバイクの免許を取得した夜道。初めて購入したバイクは、初期型の「KTM 390 DUKE」だった。カワサキ・ZZR250に乗ることを目標に免許を取得するも、バイクショップで初めて見たDUKEに一目惚れ。購入を決意した。
「元々、カワサキ・ZZR250を目標に免許を取っていたんです。いざ、バイク屋さんに行って探していたら、その横にDUKEが置いてあったんです。そのときにDUKEを初めて知ったんです。帰った後にいろいろ調べたら、ZZR250は1色カラーリングで、結構“ボテッ”とした、重たくてでっかい感じのバイクなんです。DUKEは正反対で、スポーツタイプのネイキッド。さらに軽くて小さくて、カラーリングもデザインもド派手でドぎつい。製造も正反対で、ZZR250はエンジンが250ccなんですけど、カウルは400ccを使っている。外側は大きくて、エンジンは小さめ。一方、DUKEはエンジンが400ccなんですけど、125ccの小型のフレームに無理くり入れるように、フレームを捻じ曲げたりとか、折り曲げたりして無理やり入れている、小さい車体に大きいエンジン。これがもう、かっこいいって思って、たまらないって……」
興奮気味に出会いを語る夜道の目は輝いていた。「見た目で一目惚れして、調べてみたらより魅力的でした。めっちゃ軽くて140キロぐらいしかない、しかもKTMっていう外国のメーカー、オーストリアのメーカーなんですけど、元々はオフロードバイクを作っていたバイクメーカーが出すスポーツネイキッド。すべてに惹かれましたね」。
「しかもよく見たら、エキパイ(エキゾーストパイプ)も曲がってる。普通自分でもエキパイを曲げてまでいれるようなことはしないじゃないですか! それを公式メーカーが純正で曲げちゃってるっていうのが、『うわぁ、KTMすごいなぁ』と思いました。運命的でした。いろんな国産バイクが並ぶ中で、あのカラーリングが1台置いてある。もしかしたら、その店主さんの策略だったのかもしれないです(笑)」
バイク初心者にして、最初に手に入れたバイクがDUKE。「『よく最初に選んだね』とすごい言われます」とも。一方で「知識がなかったからだったんだと思います。実際乗り始めたら『なんだこの乗りづらいバイク!』って思いましたね。すぐエンストするし、車高が高いし……。でも、たくさん失敗して、転んだりを繰り返して、今では普通に乗れるようになりました。一目惚れの状態で選んで良かったなって今では思っています」と振り返る。
中学生ごろは車への憧れが強かった夜道だったが、「バイクに乗ったらすごい楽しくて、そこからハマって結局、車の免許はいまだに取ってません」と笑う。
現在までに購入したバイクは実に8台。現在も5台所持しているというが、DUKEももちろんその中の1台だ。
「壊れない限りは手放せません! 宝物です」
DUKEに出会いハマった“バイク沼”。夜道の“人生を変えた1台”といえるだろう。
□夜道 雪(よみち・ゆき)1999年11月21日、北海道出身。中学3年生時にスカウトをきっかけに芸能界デビュー。2021年にはアニメ「スーパーカブ」で主人公・小熊を演じる。声優としての活動をメインにグラビアなどでも活躍。現在も5台のバイクを所有するなど“バイク女子”としても人気を集めている。22年7月20日にはミニアルバム「初雪 First Love」(ユニバーサルミュージック)でアーティストデビューを果たす。