元NMB48高野祐衣、“念願”の酒店をオープン 業界参入の苦労も吐露「厳しい世界だった」
元NMB48の高野祐衣が代表を務める「ゆい酒店」が7月16日に西浅草に初の実店舗(11時~19時営業予定)をオープンすることとなり、オープン前日となる15日に高野が報道陣の囲み取材に応じた。
代表を務める「ゆい酒店」が16日オープン
元NMB48の高野祐衣が代表を務める「ゆい酒店」が7月16日に西浅草に初の実店舗(11時~19時営業予定)をオープンすることとなり、オープン前日となる15日に高野が報道陣の囲み取材に応じた。
「ゆい酒店」は、高野の「日本酒の美味しさ・奥深さを伝え、日本酒を通して“感動を提供する場所”を作りたい」という想いから誕生。女性杜氏、若手杜氏の蔵を中心に多様な銘柄を取り揃え、日本酒の堅苦しいイメージを払拭し、より身近に感じてもらうことを目指しており、今後、オンラインストアの開業に向けての準備も進めていく。
オープンを前日に控えての心境を尋ねられた高野は「なんかうそのようです」と遠くを見つめ、会社を立ち上げ、同プロジェクトを発表してから8か月がたったそうで「実店舗を目指して8か月間頑張ってきたので、“念願の!”っていう感じではあるんですけど、明日、天気が悪いっぽいので(笑)、お客さんがちゃんと来てくれるかなって期待と不安で半分半分です」と吐露。
この日に至るまでの過程で印象的だったことを聞かれると「酒蔵さんって、ここの日本酒を取り扱いたいから『お願いします』『よろしく』ってふたつ返事で取引できることではないんですね。日本酒業界にゼロから入ってきているので、そういったことも知らなくて、冷蔵庫を好きな日本酒で埋め尽くせるんだって思い込んでいたので、そこに直面したときは挫折しそうになりました。厳しい世界だったので、そこが1番心が折れそうになったところですね」と苦労を明かし、「東京から飛行機に乗って実際に酒蔵さんまで行って、作り手さんの思いを聞いて、蔵の中も見学させていただいて、実際に飲んでということをして関係性を築いていきました。でもほとんどお取引はダメでした。そもそも特約店さんへの供給が追いついていないという状況なので、新規の酒販店はごめんなさいというのがほぼでした」と回顧。
そんな中、13蔵との取引に漕ぎつけ、約50種類の日本酒に加え、クラフトビールやワイン、リキュールやスピリッツなどの品揃えでオープンとなるが「地元の方たちにも喜んでもらいたいなということで、日本酒以外も用意しました」と笑顔で語り、取引を断られた酒蔵についても「諦めずに、オープンした様子もSNSなどで見てもらって、状況を随時連絡して、最終的にはお取引にたどり着きたいなと思っています」と意気込んだ。
また、軌道に乗ったあとの野望を尋ねられると「海外進出!?(笑)」と笑いつつ、「難しいとは思うんですけど、海外で有名な銘柄って限られていますが、実際に私が海外の人にオススメできる日本酒って山ほどありますし、海外の人がもっとおいしく飲めるような飲み方とかも広めていきたいなと思うので、最終的にはもっとグローバルな活動もできればうれしいなって思っています」と目を輝かせた。
□高野祐衣(たかの・ゆい)1993年12月6日、大阪府出身。2011年にNMB48に加入、15年に同グループを卒業後、タレント活動を続ける中で日本酒と出会い、18年に利酒師、20年には酒ディプロマの資格を取得。21年10月1日の「日本酒の日」に、10年間所属していた芸能事務所を退社し、ゆい酒店プロジェクトを始動。