「六本木クラス」第1話にサプライズ チゲ→唐揚げの設定変更で影響は【変更点リストあり】

Netflixで配信され日本で大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本版となるテレビ朝日系「六本木クラス」(毎週木曜、午後9時)が、7日夜に10分拡大スペシャルとして放送され、関連ワードがツイッターで次々とトレンド入りするなど反響を呼んだ。「六本木クラス」は地上波で放送後、Netflixでも第1話(54分)が配信スタート。内容的には「梨泰院クラス」の第1話と第2話の前半までが描かれた。「梨泰院クラス」の第1話の尺は1時間13分、第2話で主人公のパク・セロイ(パク・ソジュン)が懲役3年の判決を受けるまでの時間は28分。1時間13分+28分、合計1時間41分が日本版では54分に圧縮されたかっこうだ。「梨泰院クラス」は全16話で各1時間~1時間半ほど。「六本木クラス」は全13話、1話あたり1時間弱となるため設定変更やシーンのカットは避けられない。

主演を務める竹内涼真【写真:ENCOUNT編集部】
主演を務める竹内涼真【写真:ENCOUNT編集部】

「梨泰院クラス」の名曲・GAHO「始まり」を日本語カバー 視聴者に大きなサプライズ

 Netflixで配信され日本で大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本版となるテレビ朝日系「六本木クラス」(毎週木曜、午後9時)が、7日夜に10分拡大スペシャルとして放送され、関連ワードがツイッターで次々とトレンド入りするなど反響を呼んだ。「六本木クラス」は地上波で放送後、Netflixでも第1話(54分)が配信スタート。内容的には「梨泰院クラス」の第1話と第2話の前半までが描かれた。「梨泰院クラス」の第1話の尺は1時間13分、第2話で主人公のパク・セロイ(パク・ソジュン)が懲役3年の判決を受けるまでの時間は28分。1時間13分+28分、合計1時間41分が日本版では54分に圧縮されたかっこうだ。「梨泰院クラス」は全16話で各1時間~1時間半ほど。「六本木クラス」は全13話、1話あたり1時間弱となるため設定変更やシーンのカットは避けられない。

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(※以下、ドラマ「六本木クラス」および「梨泰院クラス」の内容に関わる記述があります)

 それでもネットでは「再現率高い」などの声が上がっている。再現と言えば冒頭でいきなりサプライズがあった。「梨泰院クラス」の重要シーンで必ずかかるメインテーマソング「始まり(Start Over)」が流された。男性3人組グループ・THE BEAT GARDENによる日本語カバーで視聴者のテンションを爆上げした。第1話のサプライズは他にもある。それは“唐揚げ”。「梨泰院クラス」に登場する外食産業大手の長家(チャンガ)は会長が開発した特製コチュジャンの味で社業を拡大。最終回ではパク・セロイが純豆腐(スンドゥブ)チゲの味で宿敵の会長を打ち負かす。こだわったのは本場韓国の味だ。一方、「六本木クラス」では主人公の宮部新(みやべ・あらた、竹内涼真)の父親・宮部信二が長屋ホールディングスを退社後、居酒屋をオープン。看板メニューは唐揚げだった。長屋ホールディングスは85年に東京・調布に定食屋「長屋」を創業、88年に「しょうが味噌からあげ」を生み出し95年に東証一部上場、2005年にグループ総計1000店舗を突破する大企業に成長した、という設定だ。長屋ホールディングスの意匠の中にはしっかりと鶏(にわとり)の絵が描かれている。

 韓国では脱サラした男性が独立しチキン店を開業するケースがよく見られるが、日本でもチキンはブームとなっている。ニチレイフーズが20年10月に発表した調査によると、日本人の好きなおかずランキングでは焼肉、餃子をおさえて唐揚げが1位に。また、年間唐揚げ総消費量は400億個突破と推定した。こうした背景から長屋ホールディングスが唐揚げブームで成功した、という設定に無理はないかもしれないが、今後のストーリー展開を考えるとやや悩ましい。この流れで行くと、最終回は俳優の香川照之演じる長屋茂会長が宮部新の店におもむき唐揚げを食べて敗北を悟る、というシーンが想像される。果たしてそれでいいのか。唐揚げに近い別メニューになる可能性はあるのか、先行きが実に楽しみだ。

 主な設定の変更点は以下の通り。

・「梨泰院クラス」オープニングでイソ(キム・ダミ)がカウンセリングを受けている。
→「六本木クラス」同じく麻宮葵(平手友梨奈)がクラブで踊り友人と英語で会話。

・「梨」セロイが警察大学を受験。体力テストのため運動場を走る。
→「六」宮部新が警視庁警察官採用試験を受験。走るシーンは登場しない。

・「梨」パク・ソンヨルが息子のセロイと「ケナリ保育園」を訪問し食材を寄贈。セロイは子どもたちの洗濯物を干す。
→「六」宮部信二(光石研)と新が児童養護施設「ひかり園」を訪問し食材を寄贈。洗濯物のシーンはカット。

・「梨」自宅でセロイがチャーハンと目玉焼きを作り父親と食べる。
→「六」自宅で新が厚焼き玉子を作り父親と食べる。

・「梨」チャン・グンウォン(アン・ボヒョン)がクラスメートに白い牛乳をかけていじめる。
→「六」長屋龍河(早乙女太一)がクラスメートにトマトジュースをかけていじめる。

・「梨」セロイがグンウォンを殴るシーンがスローモーション。先生は教室内。
→「六」新が龍河を殴る。スローモーションはなし。先生は教室外に逃げている。

・「梨」セロイの父パク・ソンヨル(ソン・ヒョンジュ)がフランチャイズ講演会で特製コチュジャンをレクチャー。
→「六」宮部信二がフランチャイズ講演会で「しょうが味噌からあげ」をレクチャー。

・「梨」パク・ソンヨルが退学処分となったセロイと居酒屋で食事。セロイに酒の飲み方を教え、セロイは飲み干す。
→「六」宮部信二が退学処分となった新と自宅で食事。新の盃に形だけ酒を注ぐが、飲むのは制止した。

・「梨」パク・ソンヨルがコンビニ店前のテーブルでカップ麺を食べながらオ・スア(クォン・ナラ)と会話。
→「六」このシーンはカット。

・「梨」オ・スアが大学入学試験の面接室に志願者と入っていく。
→「六」このシーンはカット。

・「梨」パク・ソンヨルが開店した居酒屋でソンヨル、息子のセロイ、オ・スアの3人が食事。セロイは幸福感に包まれる。
→「六」宮部信二が開店した居酒屋で新と楠木優香(新木優子)が看板メニューの唐揚げを試食。

・「梨」入院したグンウォンが屋外のベンチでたばこを吸っている。
→「六」入院した龍河が屋外のテーブルでポテチを食べながらマンガを読んでいる。

・「梨」オ・スアが刑事と一緒にパトカーで病院に急行。
→「六」このシーンはカット。

・「梨」警察署長がパク・ソンヨルを交通事故死させた真犯人の証拠を隠滅。
→「六」このシーンはカット。(※7月15日追記 第2話冒頭で登場)

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