赤松健氏、選挙戦の厳しさ語る 表現の自由訴え「鬼滅やコナンが放送できなくなる」

参院選に出馬している自民党公認で比例代表の赤松健氏が6日、東京・秋葉原のラジオ会館前で街頭演説を行った。

参院選に比例代表で出馬している赤松健氏【写真:ENCOUNT編集部】
参院選に比例代表で出馬している赤松健氏【写真:ENCOUNT編集部】

「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などのヒット作で知られる漫画家

 参院選に出馬している自民党公認で比例代表の赤松健氏が6日、東京・秋葉原のラジオ会館前で街頭演説を行った。

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「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などのヒット作で知られる漫画家の赤松氏は、「表現の自由を守る」「著作権法への関わり」「海賊版の撤廃」を3本柱に掲げて立候補。自身の作品のアニメキャラをプリントした“痛車選挙カー”で全国47都道府県をめぐり、描き下ろしのアニメをネットに公開するなど、漫画家ならではの方法で応援を呼びかけてきた。

 これまでの選挙戦を振り返り、「ネットでは話題になったもののネット止まり。まだまだ知名度が足りていません。全国各地でファンの方とも交流しましたが、いまだに私が出馬したこと、比例で全国どこでも投票できることを知らない方もいる。厳しい戦いです」と赤松氏。演説では「ぜひ写真に撮って、ツイッターで拡散してください。私、エゴサしてますから。拡散に次ぐ拡散で、ご家族や友達にも紹介してください」と訴えた。

 また、漫画やアニメが置かれている現状について「実は危機的な状況に陥ってます。国連のサイバー犯罪を防ぐ条約の中に、児童の権利を侵害する創作物を規制せよと書いてある。日本はこれを留保しているに過ぎません。『鬼滅の刃』の子どもが殺されるシーン、切断シーンがなくなるかもしれない。コナンや金田一が放送できなくなるかもしれない。これを規制したい人たちがたくさんいるんです。キャラクターに人権なんかないんですよ。今まで通り、日本の漫画やアニメは自由でありたいですよね?」と問いかけた。

 これまでも児童ポルノ禁止法改正や著作権法改正の折には週刊連載をしながらロビイングに参加。自身が訴えを起こした電子海賊版漫画サイト「漫画村」の広告代理店訴訟では、先月29日に知財高裁で勝訴しており「これは相当に大きいですよ。海賊版をなくせるかもしれない。私、やりましたよ! やった!」と拳を突き上げ実績をアピールした。

 さらに「私は特定に支持団体がないので厳しいですが、派閥に入るといざというとき最後の最後で上からの指示に従わなくてはいけなくなる。私は表現の自由を絶対に裏切りません。与党の最初の部会の段階なら、全会一致でなければ法案は通らない。手を打つにはこれしかないんですよ」と自民党の公認で出馬した理由を熱く語った。

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