関根優那、デビュー前は普通のJKだった 現在も「気持ち的には全然変わってない」

女優の関根優那(27)が舞台「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」(脚本・演出:開沼豊、10日まで、博品館劇場)でバンドを組む女子高生を演じる。アイドルグループ「Cheeky Parade」出身だが、「バンドって、いいなぁ。やっておけばよかった」と話す。

舞台で女子高生役を演じる関根優那【写真:ENCOUNT編集部】
舞台で女子高生役を演じる関根優那【写真:ENCOUNT編集部】

舞台「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」

 女優の関根優那(27)が舞台「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」(脚本・演出:開沼豊、10日まで、博品館劇場)でバンドを組む女子高生を演じる。アイドルグループ「Cheeky Parade」出身だが、「バンドって、いいなぁ。やっておけばよかった」と話す。(取材・文=平辻哲也)

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 同舞台は葵遼太氏の同名小説が原作。彼女を亡くし、悲しみを抱えた主人公(松本岳)が留年し、2度目の高校3年生をやり直す姿と、そのクラスメイトの姿を描く青春ストーリー。

「題名にインパクトがありますが、高3でこんなせつない経験をするんだなぁと思う、すごく感情移入しやすいお話です。主人公が2回目の高校3年生をやるシーンはポップで明るく、コミカルなシーンもたくさんあって見応えがあると思います」

 関根が演じるのは、物語を動かすキーパーソン、白波瀬巳緒。明るいキャラで、悲しみにくれる主人公を引っ張っていく女子高生だ。「結構ギャルっぽい、今どきっぽい言葉を使う女の子なんですけど、中身は芯がある。すごくいいヤツで、こんな友達欲しいな、と思えるような役です。主人公の心境をわかりつつも明るく引っ張る子なので、明るいセリフや軽いノリの裏にあるものを感じ取って欲しいですね」と話す。

 ツイッターでは同年代の出演者とともに制服姿も披露。「高校生役を求められることが多く、定期的に着ているので、私としては、違和感がないんですけども、周りから『全然、大丈夫だね』と言われて、そういう年齢になったんだ、とちょっと恥ずかしくなったぐらい。気持ちも全然変わっていないんです。(出演者は)同年代が多いので、学校みたいな雰囲気もあって、楽しいです」。

 自身の高校時代はどうだったのか。「高校3年生の時にデビューしていますが、高2の時まではどこにでもいるJKでしたね。放課後に友達とマックに行ったり……。その時は毎日、制服を着て、友達に会って……というのが当たり前と思っていましたが、当たり前じゃないんですよね。あの頃はめちゃめちゃ楽しかった」。

 主人公が友人に動かされ、バンドを組み、悲しみを乗り越えていくのが見どころ。ラストにはバンドによる演奏シーンも用意されている。チキパ時代もライブでは10年以上習ってきた得意のピアノの弾き語りも見せてきたが、卒業後のキーボード演奏は初めてだ。

「『ピアノをやってたんだ』ってセリフがあって、私と同じ。演奏自体は苦労することもなかったのですが、全体で合わせた時の感じが全然想像つかなかったんです。でも、最初からいい感じに合わせることができ、バンドの楽しさを初めて知りました。みんなが楽器を持ってスタジオから帰る時には、『私たちって、本当にバンドのメンバーに見えるよね』って話したりしました。バンドっていいなって、組んでおけばよかった、と思いましたね」

 今後も、年齢も問わず、幅広いジャンルで挑戦したいと語る関根。「今回のバンドは新しい挑戦でした。まだまだ知らないことがあると改めて感じたので、挑戦を恐れずに生きていきたい」と決意を新たにした。

□関根優那(せきね・ゆうな)1994年9月28日生まれ、埼玉県出身。2012年~18年までアイドルグループ「Cheeky Parade」のメンバーとして活動。主な出演は主演舞台「新サクラ大戦 the Stage」(20年)、舞台「盾の勇者の成り上がり」(21年)、舞台「フルーツバスケット」(22年)など。

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