ひろゆき氏、38歳才女との対談で理詰め 「昭和モデルをずっと続けてきたのは自民党」
「2ちゃんねる」開設者で実業家の西村博之(ひろゆき)氏が28日、自民党から参院選全国比例代表に出馬した向山淳氏とツイッタースペースで70分にわたり、対談した。
向山淳氏「現役役世代の政治家が増えれば解決されるんじゃないか」
「2ちゃんねる」開設者で実業家の西村博之(ひろゆき)氏が28日、自民党から参院選全国比例代表に出馬した向山淳氏とツイッタースペースで70分にわたり、対談した。
向山氏は慶大法学部、ハーバード大公共政策大学院卒業後、三菱商事でバリバリの商社ウーマンとして活躍した38歳の才女。一方で、子どもになかなか恵まれず、4年前に娘を産んだ経験をきっかけに政治家を志した。子育て制度や保育の充実、多様な働き方を支援する政策などを掲げている。
「はじめまして」とあいさつしたひろゆき氏。当選には10~15万票がボーダーラインと明かした向山氏に対し、「ほかの政治家の人とはここ違うんです、みたいなのを端的に説明するとどんなところですか?」と質問した。
向山氏は「(ターゲットを)現役世代の若者に振り切ったところが違うところだと思っている。現役世代とか若者の声が政治の現場で後回しにされちゃうのは、現役世代の政治家が増えれば解決されるんじゃないか。だからみんなで自民党を使いたおそうよというのが私のメッセージです」と答え、“現役世代”の定義を18歳から40代前半とした。
ひろゆき氏は「不思議な区分けをしているなと思ったんですけど」と言葉の認識のずれを指摘。さらに、向山氏がジェンダーギャップについて「昭和モデルの典型的なもの」と表現して解決に意欲を示すと、「昭和モデルをずっと続けてきたのは自民党」とピシャリ。「自民党が党でこうします、夫婦別姓に反対に投票してくださいとなったとして、反対に投票しますよね。そこ逆らえます?」「小さな1票というなら、野党の1票のほうがまだ小さな1票。向山淳さんの0票より」と畳み掛けた。
向山氏は、「自民党の中の議論をどうやって変えていくかの話。必ずしも全部昭和モデルのみなさんが牛耳っているわけではない。野党に入っても絶対変えられない。与党の中では議論をしていけば変わる可能性がある」と力を込めた。
その後もひろゆき氏は、向山氏の主張をことごとく“論破”。「ジェンダーとか多様化と言われても、具体的に分からない人のほうが多数派」「女性でそういうタイプの人って意識高い系の言葉使いと議題とテーマを持って来る人が多い気がするんですよね。多様性とかジェンダーとかって自分が普通に暮らしているうえでは、結構どうでもいいことであるという認識の人が多いと思う」と自論を述べた。
生稲晃子氏に「勝てる自信あるんですか?」 質問に込められた狙い
また、「女性議員はなぜ増えないか?」というテーマでは、政治家の評価基準を「票が取れるかどうかだと思うんですよ」と話した向山氏に、東京選挙区から立候補した自民党で元アイドルの生稲晃子氏を比較対象に議論。「普通に生稲晃子さんが全国比例に出たとして、向山さん票数で勝てる自信あるんですか?」と聞いた。
向山氏が「それは分からないですね」と言葉を濁すと、「あ、分からないって言うんだ。普通に考えたら勝てないよねくらいは分かるけど、それを言わないのが誠実さに欠けているなと思った」と、本音が見えないことに苦言。「99%負けますとかでもいいんですよ」と付け加えた。
トークを通じて劣勢となった向山氏は、「本当に苦しいんですよ。私のような大きな団体がついているわけでもなくて、知名度が高いわけでもない人はめちゃめちゃ苦しい。だけど、1%しか通る確率がないからやらないかって言われたらそうじゃない」と声を上げていた。
イベントはリアルタイムの視聴者が4000人に達する盛況となった。