「SASUKE」が五輪競技の候補に 近代五種大会「障害物レース」で番組セット使用

TBSが1997年から放送を続ける人気番組「SASUKE~Ninja Warrior~」が、「近代五種」競技の一つとして五輪競技になる可能性が出てきた。トルコでの近代五種大会でテストイベント番組セットの使用が決定している。

「SASUKE」が五輪種目の候補に【写真:(C)TBS】
「SASUKE」が五輪種目の候補に【写真:(C)TBS】

12月のIOC理事会で正式競技として採択される可能性

 TBSが1997年から放送を続ける人気番組「SASUKE~Ninja Warrior~」が、「近代五種」競技の一つとして五輪競技になる可能性が出てきた。トルコでの近代五種大会でテストイベント番組セットの使用が決定している。

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 同番組は、いまや世界160以上の国と地域で見られ、現地版も20か国以上で制作されている世界的な人気番組。そして近代五種競技とは、1912年のストックホルム大会から実施されている五輪競技であり、水泳、フェンシング、レーザーラン(射撃+ランニング)、馬術の5種目で争う競技だ。

 国際近代五種連合(UIPM)は5月2日、2024年のパリ五輪後に近代五種から「馬術」を外し、新たな競技として「障害物レース」を試験導入すると発表した。UIPMによると、障害物レースの五輪競技化にむけて積極的にこれまでロビー活動を展開してきた国際団体「World Obstacle」との共催で2種類の障害物レースをテストする予定だという。

 6月27日と28日にトルコの首都・アンカラで行われる近代五種ワールドカップ・ファイナルの後に最初のテスト大会が行われるが、「SASUKE~Ninja Warrior~」の番組セットを使用できないか、とUIPMとWorld Obstacleの要請を受けたTBSが大会に協力することで合意。実際にフランスやポーランドなど、欧州での現地版収録で使われている番組セットがこのテストで使用されることになった。

 使用される予定の番組セットは、「Wall Flip」「Parallel Pipes」など4種類。世界から集まる近代五種選手が、初日に使用感などを確認した上で、2日目に記録大会に臨む。参加する選手の1人、ソフィア・エルナンデス(グアテマラ)は、「障害物レースをトライすることに興奮しているのと同時に、楽しくてクールだといいなとも期待しています。難しいのではと少し緊張もしますが面白いと思うし、参加者にとってよい機会になると思います。私は『SASUKE~Ninja Warrior~』の番組視聴者で、タフなコースをクリアする出場者にいつも感心しています」と大会に向けての期待を寄せている。

 アンカラ大会を含め複数回行われるテストを経て、12月のIOC理事会で正式競技として採択されれば、2028年ロス五輪から「SASUKE~Ninja Warrior~」が五輪競技になり、人気テレビ番組が五輪競技化、という異例の変貌を遂げることになる。

 TBSの村口太郎プロデューサーのコメントは以下の通り。

「TBSで1997年にスタートした番組が世界中でも人気番組となり、今回、さらに大きくはばたく可能性があると聞いて興奮しております。『SASUKE』のコンセプトが近代五種競技の1種目としてオリンピックの舞台に立つことを楽しみにしています」

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