現存1台の激レア車「ポルシェ912クーペ」も 旧車・珍車ズラリ30台、オーナーの思い

自慢の愛車・旧車を紹介し合うイベント「集まれカーマニア」が26日、千葉県東金市で行われた。ドイツや英国の名車やポルシェパトカーといった“珍車”など約30台が集結した。

旧車・珍車オーナーが大集合【写真:ENCOUNT編集部】
旧車・珍車オーナーが大集合【写真:ENCOUNT編集部】

千葉・東金で約3年前から定期開催

 自慢の愛車・旧車を紹介し合うイベント「集まれカーマニア」が26日、千葉県東金市で行われた。ドイツや英国の名車やポルシェパトカーといった“珍車”など約30台が集結した。

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 主催者の旧車整備業「GARAGE☆TAKU」佐藤琢美さんによると、毎月最終日曜日の午前10時から午後2時の時間帯に、東金市内で開催。新型コロナウイルス禍の中断がありながらも、3年ほど前からこれまで約20回実施している。

 炎天下ながら多くの車好きが集まり、会場の駐車場には、キッチンカーが出店するなど盛り上がりを見せた。

 ひと際目立つのが、真っ赤なコックピットのような小型車両だ。1960年式のドイツ車「メッサーシュミット KR200」だ。オーナーの加茂川正洋さんが4年越しの夢をかなえ、昨年に入手した貴重車だ。長さは3メートルを切り、幅は120センチ、高さは1メートル10センチほど。2人乗りで「キャノピーと呼ばれますが、コックピットのようなデザインはさすがドイツの飛行機メーカーと言ったところです。旧車好きの先輩がMGの『TF』に乗っていて、それで旧車に目覚めたんです」とのことだ。

 普段から高速道路のドライブを楽しんでいるといい、「よくガン見されたり、動画を撮られます。普通に走っていても、目立つので手を振ってもらうこともあります。子どもと女性に人気のクルマです」と笑顔。「古い車なので部分的に壊れることもあるのですが、それを自分で直すのも楽しみの1つなんです」と明かしてくれた。

 いぶし銀の輝きを放つ「ロータス・ヨーロッパS2」。オーナーによると、69、70年式といい、3年前に入手。「子どもの頃に漫画『サーキットの狼』を読んで憧れて、大人になったら買おうと思っていたんです。数十台のクルマに乗ってきましたが、もうこれが“上がり”ですね。これ以上のクルマはありません」と思いの丈を語ってくれた。クーラーはなく、夏場は「人間がオーバーヒートしちゃう」といい、イベント出展は10月までお休みするという。

 他にも、真っ黄色の「スズキ・フロンテクーペ(GXCF)」や、68年式ダットサン・フェアレディ SR311などの姿もあった。

 さらには、過去に神奈川県警が実際に使用していた「ポルシェ912 クーペ」も。現存1台の激レア車は、独特なエンジン音を響かせ、多くの注目を集めていた。

 参加者は愛車トークに花を咲かせた。佐藤さんは「ちょっと見物にでも行こうかという気持ちで集まれる空間を作りたかったです。東京から東金までは高速に乗れば1時間ぐらいなので、気軽に立ち寄って楽しんでいただければ」と話している。

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