上田慎一郎監督、「キャメ止め」は「僕ができなかったことをかなえてくれた」
映画監督の上田慎一郎が23日、東京 池袋シネマ・ロサで行われた「祝!『カメ止め!」4th『カメ止め!』×『キャメ止め』ナイト」に登場した。当日は竹原芳子、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、秋山ゆずきといった映画「カメラを止めるな!」オリジナルキャストも登壇した。
上田慎一郎監督、自身のリメーク作品に感慨深げ
映画監督の上田慎一郎が23日、東京 池袋シネマ・ロサで行われた「祝!『カメ止め!」4th『カメ止め!』×『キャメ止め』ナイト」に登場した。当日は竹原芳子、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、秋山ゆずきといった映画「カメラを止めるな!」オリジナルキャストも登壇した。
映画「カメラを止めるな!」は2018年、監督もキャストも当時はまだ無名にもかかわらず、口コミによって、観客動員数220万人・興行収入31億円を突破するなど、社会現象を巻き起こした作品。今回、ミシェル・アザナヴィシウス監督がフランスでリメークした「キャメラを止めるな!」が7月15日に公開される。
上田監督は「4年前の今日も公開初日だったんです。その日も舞台あいさつに立っておりました。その後に、まさかまさかの連続がありましたけども、まさか4年後にリメークされた作品で、法被を着て舞台あいさつに立つとは思いもしませんでした。最新のまさかの日を皆さんと共有できてうれしく思います」と感慨深げに語った。
リメーク版でもマダム・マツダ役として出演した竹原は「皆さんが応援していただいたので、海を越えて、私がフランスで無茶振りしてきました。ありがとうございました」と感謝の意を述べつつ、「現場は楽しかったですよ。私、言葉はしゃべれないから『ボンジュール』と『メルシーボック』だけで過ごしました。それでもバッチリでした。あと、お昼ご飯がすごくて、前菜・メイン・デザート。倉庫みたいなところで一斉にそこに行って食べました。ゆっくりといただいてから現場に入りました」と撮影時のエピソードを語った。
また、ミシェル監督と数日前に対談をしたという上田監督は「『日本文化的な作品なので、どうするか試行錯誤した。日本人は言いたいことを言わないので、テンポよく続いていく』と言ってましたね。『キャメラを止めるな!』では僕がやりたかったけどできなかったことをかなえてくれていました」と絶賛していた。
「キャメラを止めるな!」の主人公は映画監督のレミー(ロマン・デュリス)。「山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影が進められていたが、俳優たちの下手な演技にキレた監督が、本物のゾンビを召喚してクルーを襲わせ、超リアルな映像をモノにする!」という日本で大ヒットした映画のリメークを30分間生放送、カメラ1台でワンカット撮影するよう依頼される。最初は断ろうとするが、元女優の妻ナディア(ベレニス・ベジョ)にチャンスだと勧められる。しかし、製作チームはいっこうにまとまらない。