加山雄三、年内でコンサート活動終了「ケジメをつけようと」「これからも音楽は親友」
歌手の加山雄三が年内でコンサート活動を終了することを20日に発表した。
昨年には脳内出血から“完全復活”を遂げていた
歌手の加山雄三が年内でコンサート活動を終了することを20日に発表した。
1960年東宝より映画「男対男」でデビューした加山。翌61年、映画「大学の若大将」に主演し、その後「若大将シリーズ」がスタート。映画の中で歌った「君といつまでも」「夜空の星」「旅人よ」をはじめ数々曲が大ヒットし、名実共に日本を代表するアーティストとなった。
そんな加山だが、2018年に愛艇「光進丸」が焼失。19年には、トレーニング中に腰の圧迫骨折をしたがツアーを予定通り決行、ツアー中に脳梗塞発症。そして20年にも誤嚥(ごえん)からの脳内出血を発症し、活動休止となるなどさまざまな苦難に見舞われた。それでも、リハビリを経て、21年12月にはコンサート復帰するなど奇跡的な復活を成し遂げてきた。
しかしながら、22年4月に85歳を迎え、今と向き合い、歳を取ることでさまざまなことを続けていくことの大変さを実感すると共に、アーティストとして100%満足いくコンサートを提供し続けていけるのか、本人、家族、スタッフで模索し、葛藤を続けた。そして、「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい。最後までいつも通り歌う。それが一番なんだ」との思いで、12月をもって、長年続けてきたコンサート活動から引退することを決断した。
一般のコンサートとしてはこの日に発表となる9月9日に開催する東京国際フォーラム ホールAでの「加山雄三ラストショー~永遠の若大将~」、12月の豪華客船飛鳥IIでの船上ライブ(若大将クルーズ)が最後のコンサートとなる。
加山は「みなさん、長きにわたる応援本当にありがとうございます。感謝しております。活動を始めて60年もの間、音楽を作り歌い続けてきました。そしてたくさんの人との出会いと、幸せをいただきました。歳をとることで様々なことを続けていくことの大変さを実感しております。しかしながら、その時々で精一杯目の前のことに真摯に向き合ってきました。コンサート活動は年内をもってケジメをつけようと思いますが、これからも音楽は親友であり大切にしていきたいと思います。最後のライブ、みなさんで楽しみましょう!」とコメントした。