「勝利はカネで買える」謎の金満覆面レスラー カーベル伊藤が明かすプロレス愛

カーベル「初代タイガーマスクが私のヒーロー」 ポジティブ思考で「好きか、大好きか」

 プロ野球、プロバスケット、カーリングなどもサポートしてきたが、子供のころから大好きだったプロレスを応援するだけではなく、2016年にはメキシコで自らレスラーデビューを果たした。

「初代タイガーマスクが私のヒーローだった。同時に“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデスにも憧れた。金髪の外国人選手の魅力にもやられた」と振り返る。どうやらプロレスの幅広いスタイルに魅了されたようだ。

 事業を全国展開する上でも、シーズンオフのないプロレスは大きなコンテンツとなった。「加盟店の方も、お客様も8、9割の人が初めてプロレスに触れて、喜んでもらえた。アンケートをとっても満足度が高かった」と解説。「好きなことを仕事にする」という自身の信条がズバリとはまり、カーベル本人の充実感も満たされた。

 実は新(あらた)は昨年夏、カーベルに入社。リング上での心強いパートナーは、優秀な営業マンでもある。「彼はビジネスマンとしても素晴らしい」と、カーベルは太鼓判を押す。

 カーベル入社を希望するレスラーは他にもいるようだ。「うちの正社員になるのは、そう簡単ではない」と苦笑いだが、人材育成にも力を入れている。

 年間100日は出張で日本全国を飛び回る忙しい中、トレーニングや道場通いも欠かさない。その原動力はプロレスへの熱い思いだ。

「プロレス界のATMでいい」とはっきり口にする。プロレス、プロレスラーに向ける眼差しは、厳しいが温かい。

「好きか、嫌いか」ではなく「好きか、大好きか」とポジティブ思考のカーベル。プロレスはもちろん「大好き」だ。大好きなプロレスを、内からも側面からも支えたい。そのプロレス愛は空よりも高く、海よりも深い。

次のページへ (3/3) 【写真】カーベル伊藤の勇姿 ちなみにATMのマスク、コスチュームは、より派手だという
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