ケンメリやローレル…日産の名車が大集合 ゆかりの村山工場跡地で“里帰り”イベント初開催

日産車の歴史や名車を振り返ろうと、東京都武蔵村山市のイオンモールむさし村山店で5日、「プリンスの丘 自動車ショウ」(主催:同実行委員会、協力:全日本ダットサン会)が開催された。会場は、日産自動車村山工場があった跡地。ゆかりの地で、スカイラインGT-Rやローレル、ダットサンなど88台が集結した。

日産の名車が集う「プリンスの丘自動車ショウ」が初開催となった【写真:ENCOUNT編集部】
日産の名車が集う「プリンスの丘自動車ショウ」が初開催となった【写真:ENCOUNT編集部】

スカイラインGT-R「発祥の地」で“里帰り”イベント初開催 ダットサンも参加

 日産車の歴史や名車を振り返ろうと、東京都武蔵村山市のイオンモールむさし村山店で5日、「プリンスの丘 自動車ショウ」(主催:同実行委員会、協力:全日本ダットサン会)が開催された。会場は、日産自動車村山工場があった跡地。ゆかりの地で、スカイラインGT-Rやローレル、ダットサンなど88台が集結した。

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 1972年4月に、2代目ローレルが発売され今年で50周年。スカイラインGT-R(PGC10)「発祥の地」として知られ、多くの名車が生み出された村山工場跡地で、保存状態のいいヘリテージカーの“里帰り”として初めて企画された。同店で自動車の大規模イベントが行われるのは初めてで、日産東京販売株式会社の関係者も出席した。

 この日は、「ブタケツ」の愛称を持つ2代目ローレルや、国産小型車の“原点”とも言われるダットサン、近年海外で人気を集めているスカイラインGT-Rシリーズなどが勢ぞろい。オーナーたちが自慢の愛車を紹介するコーナーも設けられ、家族連れやクルマファンが集まって、思い思いに語らった。

 ローレルとスカイラインの6台が、新たに「日産名車殿堂入り」を果たした。73年式スカイラインGT-R(KPGC110、通称:ケンメリ)の男性オーナー(63)は、愛車を27年前に入手した。エンジンを1度だけオーバーホールし、足回りを新装したが、現在でもサーキット場で時速約200キロで走行できるという。当時の広告「ケンとメリー」の女性モデルのサインなどがボンネット裏に書かれており、唯一無二の1台だ。「伝説のケンメリは大事な車です」と声を弾ませた。75年前期のスカイライン 2000GTX(GC-110)のオーナー・緒方健さん(49)は、22年前に購入。真っ赤な塗装に仕上げており、「GT-Rとは異なる、独特な機械音のエンジン音が好きなんです。このご時世、維持・管理は難しい部分もありますが、このクルマは友達みたいな感覚なので、これからも大事に乗っていきたいです」と言葉に力を込めた。

 同イベントの中心的役割を果たしたのが、ダットサン愛好家の全国組織である全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長(81)。コレクションの1つである、ダットサン ブルーバードP312型で参加した。「きょうは第1回目ながら、88台の車が参加して、まさに末広がり。名車が集まって最高で、これからもイベントや活動がどんどん広がっていけばうれしい」と笑顔を見せた。

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