古川雄輝、3年ぶり舞台で主演 難解な作品に挑戦中「だいぶ早い段階で壁に……」
俳優の古川雄輝が31日、都内で行われた主演舞台「室温~夜の音楽~」合同取材会に参加。3年ぶりとなる舞台出演となる古川は、「稽古ってこんな感じだったなという新鮮さがある」と久しぶりの感覚を取り戻す一方で、「だいぶ早い段階で壁にぶつかっちゃった」と苦労を明かした。
主演舞台「室温~夜の音楽~」合同取材会、どんな役か「答えられない」
俳優の古川雄輝が31日、都内で行われた主演舞台「室温~夜の音楽~」合同取材会に参加。3年ぶりとなる舞台出演となる古川は、「稽古ってこんな感じだったなという新鮮さがある」と久しぶりの感覚を取り戻す一方で、「だいぶ早い段階で壁にぶつかっちゃった」と苦労を明かした。
同舞台は、2001年にケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が作・演出を手掛けた作品で、今回は河原雅彦氏の演出のもと21年ぶりに復活する。12年前に発生した少女の殺人事件を軸に、奇妙な人間関係と過去の真相が徐々に暴かれていくホラー・コメディーが描かれる。主演の古川は事件の加害者の一人である青年・間宮を演じる。
稽古が始まって数日、「舞台は久しぶりなので楽しくやりたいと思って入ったけど、まだそこには至っていない」と古川。「舞台では毎回出来ないところがあって壁に当たる。3年の期間中、舞台以外で芝居を経験していって、今度は上手くいくと考えた。でも(今回の舞台は)思っていた何十倍も難しい。だいぶ早い段階で壁にぶつかっちゃったなって……」と胸の内を打ち明ける。演じる間宮について、記者からどんな役かと聞かれても「お答えできないです、正直。難しくて答えられない。まだ作り上げている段階」と頭を掻きながら苦笑した。
もがきながらも役と向き合おうとする古川の姿に、演出を担当する河原氏は「壁は早いうちに当たっていい。元気出せよ!」とエール。続けて「誠実に向き合うのは演出家にとってとても信頼できる人。古川くんはなんとなくでやれない人。難しいのは当たり前、ケラさんの本なので(笑)」と語った。
共演する浜野謙太も「本は難しいんですが、“みんなわかっているよね”という空気が流れるときがある。でも古川くんは完全にポカーンとしているんですよ。軽々しく『わかりました』と返事ができない。そういう人は信頼できる」と古川に期待を寄せていた。
同舞台は6月25日から7月10日まで東京・世田谷パブリックシアター、7月22日から24日まで兵庫県立芸術文化センターにて上演される。