【映画とプロレス】アクションスターとして開花した“俳優”デイヴ・バウティスタ 元WWEスーパースターだからできる絶対的演技力

昨年の「レッスルマニア35」でプロレスを引退した元WWEスーパースターのバティスタ。現在は映画スターとして大活躍で、日本でも出演作が次々と劇場公開されている。なかにはDVDスルーや日本未公開作品もあり、俳優活動が途切れることのないほど多忙を極めているのだ。しかも出演作は、どれもが話題作や超大作。そしてときどきB級アクション。いまや“ザ・ロック”ドウェイン・ジョンソンのライバルと言っても過言ではない売れっ子ぶりだ。

元WWEで俳優のデイヴ・バウティスタ (C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.
元WWEで俳優のデイヴ・バウティスタ (C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

ドゥエイン・ジョンソンに次ぐWWE出身者 俳優転身で数々の作品に出演中

 昨年の「レッスルマニア35」でプロレスを引退した元WWEスーパースターのバティスタ。現在は映画スターとして大活躍で、日本でも出演作が次々と劇場公開されている。なかにはDVDスルーや日本未公開作品もあり、俳優活動が途切れることのないほど多忙を極めているのだ。しかも出演作は、どれもが話題作や超大作。そしてときどきB級アクション。いまや“ザ・ロック”ドウェイン・ジョンソンのライバルと言っても過言ではない売れっ子ぶりだ。

 俳優としては“デイヴ・バウティスタ”と称され、全世界で知られるようになったバティスタのWWE殿堂入りが先日発表された。“ノー・ホールズ・バードルール”におけるトリプルHとのラストファイトから1年。バティスタはホール・オブ・フェーマー(WWE殿堂者)として、今度は「WWEホール・オブ・フェイム(HOF/WWE殿堂式典)」のステージに立つこととなる(「レッスルマニア36」3日前の4月2日に開催)。プロレス界に多大なる功績と輝かしいキャリアを重ねたレスラーに贈られる最高の栄誉、WWE殿堂者の称号は、俳優ならばアカデミー功労賞に値すると言っていい。将来、映画界最大の祭典のステージに立つのか、今後の活躍に期待したい。

 プロレスラー出身の俳優ならば、演技での賞は無縁と思われがちである。しかし昨今では、状況が次第に変わりつつあるのも事実。ザ・ロックがアクションはもちろん、コメディや声優までつとめている時代だ。しかも、世界一稼ぐ俳優としてマネーメイキングスターの常連となっている。その座を追いかけるのがバティスタなのか。レスラー的アクションに頼ることなく役者としての熱演が堪能できるのが、「ブッシュウィック-武装都市-」(17年)。日本では、18年8月に劇場公開されている。

 この作品は、バティスタがエグゼクティブプロデューサーもつとめた意欲作だ。全編長回しで撮影されており、94分間が10カットで構成されているという。つまり観る者も登場人物たちと同じ時間を共有することになるのである。最近では、軍の命令を届けるため戦場を駆け抜ける青年の姿を描いた「1917 命をかけた伝令」(19年)がヒットし高評価を得たが、実は「ブッシュウィック」も同タイプのアクションだ。

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