UA、6年ぶり新作は長男・村上虹郎の存在がきっかけに「彼は1人で扉を開いていった」
「情熱」のUAというイメージを素直に受け入れる年齢になった
――加えて日々の生活を送ることで社会や大衆とのつながりみたいなところも同時にフラットに感じてきた部分もありますか?
「おっしゃる通り、今までどの作品も魂を込めて作ってきたのに結局『“情熱”を歌っているUAさんでしょ?』って言われることに抵抗感とか、否定的だった部分がきっとあったと思います。でも“情熱”で多くの人に知ってもらえたことは事実ですし、それを素直に受け入れるようになりました」
――いい意味で開き直っちゃったみたいな?
「確かにそうですね。そうか! 開き直りのアルバムだ(笑)」
――先行配信された新曲「微熱」の曲名を見て、すぐに「情熱」を想像したファンも多いと思います。そこに我々の想像を超える「情熱」につながる大きな仕掛けが最後に用意されているなんて。
「フフフ。そうね(笑)」
――それぞれ歌詞にはUAさんの6年間や生活を感じられるような要素も詰まっていますし、「生きること」に対する力強いメッセージも届きました。
「やっぱりどんなことよりも『生きているって、すごいことじゃない?』っていう。存在していること自体がすごいことですからね。そういうふうな言葉になっていると思うんです。もちろん年齢を重ねてきて、ずっと生きることはできないっていう命の限界みたいなものも見えてきましたしね」
――限界は見えてきたけれど、その限界ならではのUAでこれからも進んでいくわけですね?
「そうそう。いいスタンスが見えたから“しっぽり”きているんだと思います」
□UA(ウーア)大阪府出身。母方の故郷は奄美大島。UAとは、スワヒリ語で「花」という意味を持つ言葉。1995年にデビューし、当時からその個性的なルックスと存在感のある歌声で注目を集める。「情熱」「悲しみジョニー」「ミルクティー」などのヒット曲を持ち、AJICOやUA×菊地成孔といったコラボ作品もリリース。2003年にNHK Eテレで放送された「ドレミノテレビ」では、うたのおねえさんとしてレギュラー出演し、翌年に同様・愛唱歌集「うたううあ」をリリース。都会を離れ、2015年よりカナダに居住。田舎で農的暮らしを実践中。2020年、デビュー25周年を迎え、21年5月25日にEP「Are U Romantic?」をリリース。
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