自衛官芸人・やす子「SMAは無法地帯」 事務所を選んだ理由は「すぐに入れると」
「SMA」の後輩たちはやす子の悩みの種に
アルバイトで働いている際に友人に「芸人になろう」と誘われる。すぐに入れると思い、「Sony Music Artists」の面接へ。ところが、一緒に受ける予定だった友人は現れなかった。
「初の面接に行ってそのときに所属が決まったんです。これからどうなるんだろうなと心配でした。芸名も適当につけました。『SMA HEET Project』だと言われて、できるならコウメ太夫さんがいるNEETが良かったなって思いました」と冗談を交じえ笑う。
“芸人の墓場”とも言われている「SMA」、2012年には「バイきんぐ」がキングオブコントを制し、16年には「ハリウッドザコシショウ」、17年には、「アキラ100%」がR-1グランプリを。そして21年には「錦鯉」がM-1グランプリで優勝した。今や3冠を獲った事務所だ。
誇らしいことだが所属芸人にとっては弊害もあるようだ。「所属希望の芸人がめちゃくちゃ増えたんですよね。結構無法地帯になっていて、いきなりライブの日に『出演させてくれ』って言う人も来て、大変なことになっています……」と打ち明ける。
さすがは元自衛官。新しく入った“後輩”たちの態度への不満は収まらない。「『ちゃんとマナーを守ろうね』と言いたいです。礼儀はちゃんとし学んでほしいなと思います」と心境を吐露した。
現在の事務所に感謝もしているようだ。「事務所の劇場『Beach V』を持っているところが良いです。深夜にひとりで練習できる、行けば必ず誰かがいる。なので、ネタの相談をしてもらったりとかできますね。『あっぱれ婦人会』さんと『もじゃ』さんとで練習をしたりしています」とようやく笑みがこぼれた。
大好きな劇場をきれいにすることも目標だ。その理由も素直なやす子らしい。
「『Beach V』って自分にとっては安心できる場所なんです。なので、もっときれいな場所にしたいと思います!」