俳優の町田啓太が23日、都内で行われた映画「太陽とボレロ」（6月3日公開）の東京プレミアに出席した。本作でトランペット奏者を演じた町田は、「トランペットは音が大きいもので、家でどう練習しようかと思った。布団をかぶり、時にはマウスピースだけで練習していました」と振り返った。

　撮影シーンは吹き替えなしだった町田は、楽器練習を1年以上積み重ねた。「試練でしたね」と言い、「実際に舞台で演奏するのですが楽屋で待機中、ずっと練習していました。みなさんも練習していて、みんなでやろうという感じが出ていました。その時間が印象的でしたね。誰かが音を出したら乗っかって練習していましたね」と明かした。

　演奏シーンを客席で見守っていたという檀れいは、「触ったことのない楽器を触った人もいて、ゼロからのスタートだった。演奏を聞いて、どこにも負けないんだぞ、すごいんだそって叫びたいくらい、みなさんかっこよかったです」と笑顔で称えた。

　水谷豊による監督作品第3弾となる本作は、クラッシックオーケストラが題材。存続危機にある地方都市のアマチュア交響楽団を舞台に、主宰者の花村理子がバラバラになった演奏者を一つにしようと奔走する姿を描く。主演の檀は花村理子役で映画初主演を務めた。

　映画の内容にかけて「ずっと好きなこと」を発表するトークコーナーで町田は、「いろんな感性に触れることが好き」と回答。「出会いも楽しいです。みなさんどんな感じで現場にいるのか、何を思うのか、作品を見たみなさんがどう思ってくれて、どんな感情になってくれるのか知ったり触れたりするのが好きです」と語った。

　イベントにはそのほか石丸幹二、森マリア、監督を務めた水谷豊監督も参加した。