中井貴一、台風の京都で時代劇撮影に「風でカツラ飛んだの初めて」と苦笑い
俳優の中井貴一が20日、都内で映画「大河への道」初日舞台あいさつに登壇した。中井は「初日は役者にとっては育ててきた映画と別れるとき。撮影から宣伝までやってきて、皆さんのところに育ててきた娘を届けるような気持ち」と晴れやかな表情で話した。
映画「大河への道」初日舞台あいさつ、「娘を届けるような気持ち」
俳優の中井貴一が20日、都内で映画「大河への道」初日舞台あいさつに登壇した。中井は「初日は役者にとっては育ててきた映画と別れるとき。撮影から宣伝までやってきて、皆さんのところに育ててきた娘を届けるような気持ち」と晴れやかな表情で話した。
立川志の輔の落語「大河への道―伊能忠敬物語―」を、主演の中井が観劇したことから映画化が進められた今作。前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの2つが同時に描かれている。
中井はこの原作を映画化するにあたり、企画段階から参加。「時代劇が少なくなってきて、民法ではほとんど放送されなくなってしまった。時代劇を残すというよりも、時代劇に関わるもの、京都の撮影所やスタッフ、俳優の知識など、そういうものを残していかなければならないと思ってはいたんですけど、それもすべてお客さまにご覧いただけてこそ。なにか提案できないだろうかと考えている中で出会った」と企画に込めた思いを明かした。
撮影は昨年8月に京都で敢行。中井は「基本的に京都の夏に時代劇を撮るのは、僕たちの業界では暑すぎて無謀だと言われている」と“過酷”な撮影を予想していたと言うが、「冷夏で、今までにないくらい気温が上がらずに過ごせた」とほっとした表情。一方で「その代わり雨ばかり」と苦笑いも。台風の中でも撮影が行われたことを明かし「風でカツラが飛ぶのは初めての経験でした」と撮影を振り返っていた。
舞台あいさつには中井のほかに松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、中西健二監督が登壇した。