乙武洋匡氏「やっぱり諦められません」出馬表明会見で“第一声” 義足歩行で登壇

今夏の参院選に初出馬することを表明した作家の乙武洋匡氏が20日、都内で記者会見を開き、決意を語った。東京選挙区に無所属で立候補する。

今夏の参院選出馬について会見を行った乙武洋匡氏【写真:ENCOUNT編集部】
今夏の参院選出馬について会見を行った乙武洋匡氏【写真:ENCOUNT編集部】

参院選東京選挙区は“最激戦区”の様相

 今夏の参院選に初出馬することを表明した作家の乙武洋匡氏が20日、都内で記者会見を開き、決意を語った。東京選挙区に無所属で立候補する。

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 乙武氏は義足歩行で登壇し、車いすに座って出馬表明。「私、乙武洋匡はこの夏に行われる参議院議員選挙東京選挙区からどの政党からも支援を受けない、完全無所属として立候補させていただくことを決意しました」と語った。

 そのうえで、「本来なら6年前にこうした発表をさせていただく予定でした。ですが、私自身の私生活における不祥事によって自らその道をふさいでしまいました。本当に情けない思いでいっぱいでした。身近な人々にもご迷惑をおかけしました。私に何ができるんだろう、この6年間いろいろな思いで過ごしてきました。一時は日本で過ごすのがしんどいと感じて1年間海外を放浪していました。でもやっぱり諦められませんでした。この日本を社会を、より多くの選択肢がある、多様性のある社会にしていきたい。その思いを捨て去ることができませんでした」と力強く語った。

 さらに、「誰かのために、社会のために、(自分の)得意なところ、これを一番生かせるのが政治の世界なのではないか。そんなふうに思っています。それは選択肢を増やすことです。選択肢が少ないことによって、自分の人生を諦めざるを得ない人が多いんです。私はこれをなんとかしたい」と理想を掲げた。

「五体不満足」の著者で知られる乙武氏は、2016年夏の参院選にも自民党公認で出馬準備を進めていたが、週刊誌に不倫問題を報じられ、一度は出馬を断念。政界進出は悲願で、今月19日夜に自身のYouTubeチャンネルで出馬を正式表明していた。

 参院選東京選挙区(改選数6)は乙武氏の参戦によって、有数の激戦区となりそうだ。自民党の朝日健太郎氏、立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏といった現職4人に加え、自民が元「おニャン子クラブ」でタレント生稲晃子を擁立予定。立民の松尾明弘氏、日本維新の会の海老沢由紀氏、ファーストの会代表の荒木千陽氏、れいわ新選組の依田花蓮氏ら新人が立候補を予定している。

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