少女時代10周年記念ファンミの記憶 会場外に突然メンバー出現、近距離ファンサに騒然
韓国のガールズグループ・少女時代がデビュー15周年を記念する新アルバムを8月にリリースする。所属事務所のSMエンターテインメントが17日、正式発表した。アルバムは17年8月に発売した6枚目のフルアルバム「Holiday Night」以来、実に5年ぶりとなる。日本ではさいたまスーパーアリーナや東京ドームでもコンサートを開催したが、筆者の取材の中で最も思い出深いイベントは17年8月5日にソウルオリンピック公園オリンピックホールで開催された少女時代10周年記念ファンミーティングだった。(取材・文=鄭孝俊)
17年8月開催 10月に3人のメンバー移籍を発表 ファンショック
韓国のガールズグループ・少女時代がデビュー15周年を記念する新アルバムを8月にリリースする。所属事務所のSMエンターテインメントが17日、正式発表した。アルバムは17年8月に発売した6枚目のフルアルバム「Holiday Night」以来、実に5年ぶりとなる。日本ではさいたまスーパーアリーナや東京ドームでもコンサートを開催したが、筆者の取材の中で最も思い出深いイベントは17年8月5日にソウルオリンピック公園オリンピックホールで開催された少女時代10周年記念ファンミーティングだった。(取材・文=鄭孝俊)
少女時代は9人組ガールズグループとして2007年8月1日に「また巡り逢えた世界(Into the New World)」でデビュー。2009年に発表した「Gee」が世界的な大ヒットとなり、YouTubeのミュージックビデオ(MV)はネット動画の爆発的普及とともに世界的に視聴されファンによるカバーダンスが大流行。以来、K-POPガールズグループの先頭を走り続けてきた。
5年前に開催されたデビュー10周年記念ファンミーティングのタイトルは「GIRLS’ GENERATION 10th Anniversary – Holiday to Remember -」。特別な記念日をファンと一緒に過ごすイベントで会場には地元韓国のほか、日本、中国、台湾、タイ、インドネシアなどから大勢のファンが集結。猛暑にもかかわらず、わずかに用意された当日券を求めるファンが早朝から列をなした。公演関係者が用意したノートに先着順で名前を書き込んだ後はひたすら待ち続けるという仕組みで、ほとんどの海外ファンは韓国まで来たものの当日券を手にすることはできなかった。その数は500人ぐらいだったろうか。
あきらめきれずにその場を立ち去れないファンの間でどよめきが起こったのは午後3時ごろ。少女時代の所属事務所関係者が「メンバーがあいさつするため出てきます。きちんと整列して待機してください」とアナウンスしたのだ。驚いたファンはカメラを手に会場入り口付近に殺到したが、指示通り一定の距離を保つなど秩序は守られていた。15分ほどしてピンクのTシャツにデニムの短パンというラフな姿でメンバーが次々と会場外に姿を現した。ファンの悲鳴で騒然とする中、ユナ、ヒョヨン、テヨンらがにこやかに手を振り、ファンを歓喜させた。ファンにとっては2~3メートルの至近距離で本人たちに会えるという最高の思い出となった。当時の報道によると、メンバーはファンミのステージで過去10年間の活動を振り返り、少女時代を象徴するキーワードに関する話題やファンらの質問に回答しながら歌やトークで盛り上がった、という。
しかし、この2か月後となる10月10日、所属事務所からティファニー、スヨン、ソヒョン3人の契約満了と、契約継続を表明したテヨン、サニー、ヒョヨン、ユリ、ユナの5人がサブユニット「少女時代-Oh! GG」として活動していくことが発表された。ファンの間で衝撃が広がったが、ファンミ開催時にはすでにメンバー3人の事務所移籍が決まっていたのかもしれない。
少女時代は昨年8月に8人完全体として韓国のケーブルチャンネル・tvNのバラエティー番組「ユ・クイズ ON THE BLOCK」に出演し往年のファンを喜ばせた。8人での出演は4年ぶりで、デビュー15周年に向けて音楽活動再開への期待が高まっていた。