【ほぼ全文レポ】ミュージカル「るろうに剣心」17日開幕 殺陣こなす小池徹平「お尻が大きくなりました」
360度回転劇場ならではの演出にも注目 演出・小池修一郎氏は「とんでもない人」
――激しいアクションが見どころの一つ。大変だったことは。
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小池「今も大変の連続中です(笑)。もう本当に体の痛みと日々戦いながら頑張ってはいるんですけど。ただね、痛みを超えるほどの楽しさがやっぱりあるんですよね。剣心ってたくさんの人と関わるので、1人1人と向き合っているときが、大変なんですけど、楽しさがあって。やっている間は痛みを感じないんです、不思議と。だから……ずっと戦っていればいいのかな?(笑)」
黒羽「壊れちゃう壊れちゃう(笑)」
小池「ケアしながら最後まで戦い続けられたらなと思っています」
――黒羽さんは「小池さんとの戦いが楽しい」とツイートしていましたが。
黒羽「大変ですけども、やっているその瞬間は本当に楽しくて。ようやく体に(殺陣が)なじんできて、衣装も包帯なんですけど、暑いっちゃ暑いですけど、その暑ささえもだんだん心地よくなってくるみたいなのはあったので。お芝居上、本当に相手を殺すくらいの気持ちではやってはいるんですけど、その瞬間瞬間がすごく楽しかったので、早くお客さまに届けたいです」
――包帯だと表情が見えないが。
黒羽「小池先生(修一郎・演出)にも稽古の段階で、見えている部分の面積がどうしても少ないので、表情を使って見せるよりも、普段よりお芝居を大きくしたりとかっていうのは工夫してやった方がいいと演出を受けていたので。それの調整とかもこの劇場に入ってからようやく(包帯を)つけて巻いてっていう状態だったので、ようやくなじんできたかなっていう。いろんなハンデがありながらお芝居させてもらっています」
――演出の小池修一郎先生からはどんな演出が。
黒羽「稽古場ではバミリが多すぎて、いろんな(舞台上の)転換とかがあったわけではなかったので、僕らの中では想像できない部分も、先生の頭の中は宇宙というか……。いろんなことを想像されていて。いざ劇場に入ったときに『こういうことだったんだ』っていう、その僕らでは見えていない景色が先生には見えているなと。前回ご一緒したときから思ってはいましたが、今回はより一層それを強く感じましたね」
――厳しかったことはありましたか。
小池「厳しかったことですか。なんだろう? 出番が多いことですかね(笑)。そこまで、演出に対して『こうしろ、ああしろ』みたいなものはなく、すごく寄り添ってくださって。丁寧に指導していただくというよりは、むしろ愛の方が大きいですね」
――加藤さんは。
加藤「小池先生って、一度やってみせてくれるんですよね。それはもうプリンシパル、アンサンブル関係なく、一度先生の頭にあるものを我々に提示してくださって、それを我々が形にしていくんですけど。とはいえ、それが形だけになってしまうのはダメなので、いかにその形に気持ちを乗せていくかっていうのを我々役者の仕事なので。そこにいかに追いつけるかというのは課題だなと毎回思っています。でも、今回、舞台が一つではないんですよ(ステージアラウンドは客席を囲むように360度が舞台になっている)。その絵を全部小池先生が把握しながら我々に演出をつけていたのかと思うと、やっぱりとんでもない人だなってあらためて思いましたね」