【ほぼ全文レポ】ミュージカル「るろうに剣心」17日開幕 殺陣こなす小池徹平「お尻が大きくなりました」

俳優の小池徹平が主演するミュージカル「るろうに剣心 京都編」(5月17日~6月24日)の取材会とフォトコールが16日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われ、取材会に小池と黒羽麻璃央、加藤和樹が登壇した。2020年に公演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止に。2年越しとなる念願の上演に、それぞれが意気込みを語った。

ミュージカル「るろうに剣心 京都編」に出演する小池徹平【写真:ENCOUNT編集部】
ミュージカル「るろうに剣心 京都編」に出演する小池徹平【写真:ENCOUNT編集部】

2年越しとなる念願の上演 小池徹平、黒羽麻璃央、加藤和樹が取材会に登壇

 俳優の小池徹平が主演するミュージカル「るろうに剣心 京都編」(5月17日~6月24日)の取材会とフォトコールが16日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われ、取材会に小池と黒羽麻璃央、加藤和樹が登壇した。2020年に公演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止に。2年越しとなる念願の上演に、それぞれが意気込みを語った。

 和月信宏原作「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」は、明治時代の日本を舞台にした剣劇漫画で、1994年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載され、17年から「ジャンプ SQ.」(集英社)にて続編「るろうに剣心-明治健脚浪漫譚・北海道編-」を連載。シリーズ累計発行部数は7200万部を超える大ヒット作。小池が緋村剣心を、黒羽が志々雄真実を、加藤が比古清十郎を演じている。

 この日はフォトコール、公開ゲネプロを前に取材会が行われ、小池、黒羽、加藤が報道陣に対応した。以下、一問一答。

――明日、いよいよ初日。

小池「いよいよ明日初日ということで、バタバタしながらだったんですけども、『るろうに剣心 京都編』というものが一つにつながって、みんなの中で『こんな感じなんだな』という実感がすごく沸いて。いよいよ、やっとお客さんの前で2年越しに演じられるというのは非常にワクワクするものがありますし、時間はかかったんですけど、ようやくここまで来られたなという気がしているので、あとは全力で臨むのみというところですかね」

黒羽「まず、『誰だか分からない』っていうのはあると思うんですけど……。こちらは包帯になる前の志々雄真実さんです」

小池「(素顔を)久しぶりに見たよ」

黒羽「だからちょっと恥ずかしいです(笑)。ずっと包帯だったので。でも、この劇場に来て、2週間くらいお稽古をしまして、稽古場では見えなかったものとかがどんどん明確に見えてきて。やっている僕たちも『こういう風になるんだ』っていう劇場で新たな発見があったりとかもありまして、昨日の通しもめちゃめちゃ楽しかったので、初日が楽しみです」

加藤「正直この劇場でこのお芝居をやるのは相当大変なことだと思うんですが、それに勝る楽しさ、ワクワクする気持ちがあって。昨日、通しをやって、自分の出番がないシーンを見ていて、本当に心が躍るシーンや、ぐっとさせられるシーン、数多くの名シーンがあるので、早くそれを見ていただきたいなという気持ちでいっぱいです」

――作品、自身の役の魅力は。

小池「今回は京都編なので、なんといっても戦いが非常に多い。本当に原作をなるべく再現したような、このステアラ(ステージアラウンド)の劇場のよさを生かした殺陣に仕上がっているんじゃないかなっていう見どころがたくさん詰まっております。その中でも、緋村剣心っていうのは戦いを交えながらも剣心の優しさ、器の大きさ、人を受け入れて、不殺(ころさず)を誓った剣心が相手に対して道を示してあげたりとかっていうものが、『なんて優しい男なんだろうか』と演じていて非常に思いますね。僕も剣心の優しさに、演じながら救われている部分もたくさんありますので。すばらしい役をやらさせていただいているなと思います」

――役と共通する部分はあるか。

小池「そうですね。自分の目に映る人たちを守るという、何かを守るために生きるというものに対しては僕もすごく共感する部分があります」

――黒羽さんは。

黒羽「『悪』というのは志々雄の中で一つのテーマでもありますし、剣心と同じような道をたどってきたのかなと思いきや、いきつく最後の思考は正反対であったり。剣心という存在があるから、志々雄真実という“悪”が光るというか。剣心との戦いっていうのは志々雄の中でもそうですし、物語の中でもクライマックスにもなるので、そこは大事に大事に、そして勢いよくやっていきたいと思います。

(共通点は?)共通していたらちょっと危ないので(笑)。なるべく理解はしようとしていますけど、でも、志々雄真実が言っている『しょせんこの世は弱肉強食』というのは、なんか分からなくもないというのは正直ありますし。本当に強いやつのために作られている世界というのは、現実世界でもそれを感じる瞬間が少なからずあると思うので、そういうものは理解しようと努力はしています」

――加藤さんは。

加藤「僕が演じる比古清十郎は剣心の師匠ということで、正直お2人に比べれば出演シーンは少ないのですが、その中で剣心の師匠たるゆえの圧倒的な強さというもの、強さの底が知れないというミステリアスな部分が魅力かなと思います。誰もその強さを測れないというか。そこを立ち振る舞いでいかに見せていくかというところが課題ではありますね」

――演じていて難しいと感じることは。

加藤「このマントのさばきですね……。これ、原作ではめちゃくちゃ重いという設定なんですが、それなりの重みは正直あるんですよ。それでもこれを着ながらの殺陣はさばきがけっこう難しいです。いかに美しく力強く舞えるかは本番中もいろいろ研究していきたいですね」

次のページへ (2/4) 360度回転劇場ならではの演出にも注目 演出・小池修一郎氏は「とんでもない人」
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