今年も女子部門旋風なるか プロレス界最大のイベントWWE「レッスルマニア36」直前解説
ジョシュ・バーネットに師事 MMAをベースに日本マットでも活躍したベイズラー
日本でもMMAやプロレスで活躍したジョシュ・バーネットの指導も受けたベイズラーは03年にMMAデビュー。10年に藪下めぐみを破り、UFCには14年8月に初参戦。UFCでは2度闘い、MMAでの通算成績は15勝10敗だ。その後、チアリーダー・メリッサとの出会いからプロレスに興味を抱き、アメリカの女子プロモーション「SHIMMER」に登場。17年1月に初来日を果たすと、紫雷イオ(現WWE)が保持していたワールド・オブ・スターダム王座に狙いを定めた。MMA仕込みのサブミッションを武器に王者・イオを失神させ挑戦権を獲得。同年2月23日後楽園でタイトル戦を実現させ、最終戦の3月5日名古屋でもトニー・ストームのSWA世界王座に挑戦した。来日中、宝城カイリ(現カイリ・セイン)とは6人タッグで2度対戦。日本での活躍はこの期間のみだっただけに、いまとなっては貴重な来日と言えるだろう。
WWEには同年夏の「メイ・ヤング・クラシック」で初登場。決勝戦でカイリに敗れ、優勝は逃してしまう。が、NXTに定着しエンバー・ムーン、カイリからNXT女子王座を奪取。日本で敗れたトニーにはアメリカでリベンジし、イオとは金網マッチでベルトを防衛した。王座はリア・リプリーに奪われてしまったが、リアがシャーロット・フレアーなら、自分はベッキー狙いということなのだろう。
「エリミネーション・チェンバー」翌日のロウではあらためてベッキー VS ベイズラー、リプリー VS シャーロットの図式が鮮明となった。SD女子王座戦(現王者はベイリー)も含め、今年の祭典もまた、女子の試合が大きな注目を集めそうだ。
今回のPPVの結果を受け、3月10日現在、以下のカードが「WM36」でおこなわれることが決定済だ。“WWE王座戦”ブロック・レスナー VS ドリュー・マッキンタイア、“ユニバーサル王座戦”ゴールドバーグ VS ローマン・レインズ、ジョン・シーナ VS “ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアット、”ロウ女子王座戦”ベッキー・リンチ VS シェイナ・ベイズラー、”NXT女子王座戦”リア・リプリー VS シャーロット・フレアー。また、「イリミネーション・チェンバー」で乱入され、アレイスター・ブラックとのシングルマッチで屈辱の敗北を喫したAJスタイルズがジ・アンダーテイカーとの対戦を翌日のロウで要求。次回3月16日ロウで両者による調印式がおこなわれるという。AJとテイカーの一騎打ちがそのまますんなり決まるのか。こちらも大注目だ。(日付はすべて現地時間)