中井貴一、鳥肌立った高倉健さんからの電話「どこかから見ているとしか思えない」

俳優の中井貴一が9日、都内で行われた主演映画「大河への道」(5月20日公開)の先行プレミア上映イベントに出席。「人生の中で鳥肌が立った経験は?」と聞かれると、約20年前に高倉健さんからかかってきた電話のエピソードを披露した。

イベントに出席した中井貴一【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した中井貴一【写真:ENCOUNT編集部】

約20年前の“鳥肌エピソード”披露

 俳優の中井貴一が9日、都内で行われた主演映画「大河への道」(5月20日公開)の先行プレミア上映イベントに出席。「人生の中で鳥肌が立った経験は?」と聞かれると、約20年前に高倉健さんからかかってきた電話のエピソードを披露した。

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 中井は「中国で映画を撮影しているとき諸問題が起きて日本に帰ることになった。ホテルで荷造りをしていた」と切り出した。荷造りをしていると部屋に備え付けてある電話が鳴ったという。最初中国語で対応していた中井だったが、聞こえてきたのは日本語で「もしもし?」だった。

「忘れもしない。洗面所で荷造りをしていたら電話が鳴って、『もしもし、どうしてる?高倉ですけど』って。出たら高倉さんだった。人間って面白くって、1回窓の外を見るんですよね。だって、どこかから見ているとしか思えない。そんな絶好のタイミングあります? そういうところが、すごい人はすごい。『高倉です』と言われたとき鳥肌だった」とまるで中井が置かれた状況を理解しているような高倉さんの電話を、懐かしそうに振り返った。

 原作は立川志の輔の新作落語「大河への道-伊能忠敬物語-」。2011年に初演されて以降、繰り返し上演されてきたこの作品に中井が惚れ込み、5年前に立川に直談判して映画化が決定。本作は2つのドラマで構成されており、伊能忠敬を主人公とした大河ドラマ制作を実現すべく奮闘する人々を描く喜劇と、200年前の江戸を舞台とした日本地図完成の裏側を追う時代劇が交差するように展開していく。

 中井は「時代劇を残さないといけないと思っていて試行錯誤している中で師匠の落語に出会った」と説明。脚本が完成するまで4年かかり、コロナの影響で撮影が1年延長された。紆余曲折あってようやくこの日、先行上映となり「本当に感慨深い。胸が熱くなる思いでいます」と語った。

次のページへ (2/2) 【写真】映画「大河への道」のイベントの様子
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