格闘技イベント「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.3」（5日、会場は非公開）で、元ホストのYUSHIHI（HI ROLLERS ENTERTAINMENT）は、RIZIN2戦目で地下格闘技出身のZENKI（益荒男teamDURGA）と対戦する。昨年の大みそかに急きょRIZINデビューを飾ったYUSHIとはいったい何者なのか――。その人となり、秘める野望に迫った。（取材・文＝角野敬介）

　格闘技界に突如現れたYUSHI。昨年、大みそかにはキングカズこと三浦知良の次男・孝太に1回TKO負けしたが、格闘家とは思えないような華のあるルックスに、見るものを魅了するド派手な入場、さらに一歩も引かないファイトスタイルで一躍脚光を浴びた。

　たった一戦でRIZIN屈指のエンターテイナーとしてのキャラを確立した男が、5か月ぶりにリングに戻ってくる。

「今回は結構しっかり準備してきたというか、年が明けてから次の試合がいつ決まってもいいようにかなり練習してきた。本当に楽しみです。やることはやってきたんで」

　爽やかなホワイトニング済みの白い歯を輝かせたYUSHI。急きょの参戦となった大みそかのデビュー戦とは違う。今回は勝利を期待される立場。本人もそれは理解している。

「絶対にKO決着じゃないといけないと思ってる。2ラウンド目ぐらいでKOできたらなと、しっかりと1ラウンドで魅せて、実力の差を見せつけてから、最後は圧力をかけて勝てるのが理想です。仕留めるのは打撃ですね」

　地下格闘技上がりのZENKIとは、「相手もガンガン来てくれそうで、噛み合いそうだなっていう感じです。しっかりと殴り合って、倒したい」とイメージを膨らませている。

　大みそかの前後で格闘家としての知名度は一変した。高まる注目度への自覚はある。

「DMがめちゃくちゃ来ました。SNSのフォロワー数がめっちゃ増えたりとか、街を歩いていても試合見ましたと言ってくれたりとか、格闘技の会場で声をかけられるようになったりとか……。見られてるって意識がさらにもう一段階上がったんで、その中でやっぱりカッコいい姿勢っていうのを見せなきゃなっていう、そこはちょっとプレッシャーでもあります」

　入場の際のド派手な衣装や、音楽でも話題に。楽しみに待っているファンがいることも知っている。

「そういう部分は1回見せてしまったんで。見られてるっていう意識を持って、しっかりまた前回と違うカッコよさ、進化しているというものを見せたい。見ている人を楽しませたいですね。ハードルは若干上がりましたけど、そこは僕の得意分野なんで。ほかとは違う、かっこよさを見せる自信はあるんで、楽しみにしていてほしいっすね」

　さすがは元No.1ホスト。人を引き付けるノウハウは知り尽くしている。そもそもどんな経歴の持ち主なのだろうか。