CHEMISTRY・堂珍嘉邦、刑事役で容疑者ユナクと対決 韓国で実際に起きた連続殺人事件が舞台に

韓国ボーカルグループ・SUPERNOVA(超新星)のユナクと、男性デュオ・CHEMISTRYの堂珍嘉邦が初共演する舞台「殺人の告白」が、6月17日から26日まで東京・池袋のサンシャイン劇場で上演される。韓国で起きた連続殺人事件を基に制作された映画は大ヒットし、初の舞台化となる今作も注目されている。ユナクと堂珍、脚本・演出・映像を担当するヨリコ ジュン氏の意気込みを聞いた。

舞台「殺人の告白」で初共演の堂珍嘉邦(左)とユナク【写真左:Seitaro Tanaka】
舞台「殺人の告白」で初共演の堂珍嘉邦(左)とユナク【写真左:Seitaro Tanaka】

舞台「殺人の告白」で初共演

 韓国ボーカルグループ・SUPERNOVA(超新星)のユナクと、男性デュオ・CHEMISTRYの堂珍嘉邦が初共演する舞台「殺人の告白」が、6月17日から26日まで東京・池袋のサンシャイン劇場で上演される。韓国で起きた連続殺人事件を基に制作された映画は大ヒットし、初の舞台化となる今作も注目されている。ユナクと堂珍、脚本・演出・映像を担当するヨリコ ジュン氏の意気込みを聞いた。(取材・文=西村綾乃)

映画「殺人の告白」(2012年)は、韓国の農村地帯で1986~91年に起きた女性ばかりを狙った連続殺人事件を基にしている。チョン・ビョンギル監督がメガホンを取った同作は、日本でも藤原竜也と伊藤英明のダブル主演でリメークされた。そして、初の舞台化でユナクと堂珍が主演する。

 連続殺人犯を名乗る男、イ・ドゥソク役のユナクは「僕にとって日本で初めての『ストレートプレイ』。ずっとやりたいと思っていたので、お客さんにも満足してもらえるようなステージを見せたい」と思いを込める。事件を追う刑事チェ・ヒョング役の堂珍は「事件には自分の婚約者も関係しているので、刑事として事件を追うだけではなく、被害者としての側面もあります。情念を持って挑みたい」と力をみなぎらせている。

 前のめりの2人を優しく見守るのは、脚本などを手掛けるヨリコ氏だ。映画「殺人の告白」が大好きだというヨリコ氏は、舞台化の話が持ち上がった際、「ユナクと堂珍以外に主演を考えられなかった」と振り返る。

「普段はアーティストとして別の分野で活躍されている2人だからこそ、表現できることがあります。ユナクさんは演出の経験もありますし、これまで学ばれたことを垣根を越えて表現してほしいです」

 原作に目を通し、映画も繰り返し見ているユナクは「ずっと、やりたいと思っていた悪い役なんです」と言い、「結局、悪い人ではないんですけど、1時間以上悪い人間でい続けるので、不穏な空気を後半までどうやって持っていくか楽しみにしています」と声を弾ませた。

 韓国版の映画を見ている堂珍は「誰に、どこに主軸を持って行けばいいのか」と頭を悩ませながら、「ヒョングは被害者や遺族の気持ちを行動に表します。非常に重たい役ですが、そのプレッシャーを自分に背負わせながら臨みたいです」と決意を口にした。

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