ニューヨーク、賞レース決勝進出で変わった人生 「芸能界って学校みたいな感じ」
お笑いコンビ「ニューヨーク」の地上波初冠番組「NEWニューヨーク」(テレビ朝日系)が4月から午後11時台のスーパーバラバラ大作戦枠(※)に昇格。昨年、文春オンラインが発表した「2021年 好きな芸人ランキング」で1位に輝いた彼らは、今やテレビで見ない日はないほどの売れっ子コンビに。飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する彼らは、この先どんなステージを目指しているのか――。冠番組に懸ける思い、今一番欲しいものについて語ってもらった。
テレビ朝日「NEWニューヨーク」23時台昇格記念インタビュー
お笑いコンビ「ニューヨーク」の地上波初冠番組「NEWニューヨーク」(テレビ朝日系)が4月から午後11時台のスーパーバラバラ大作戦枠(※)に昇格。昨年、文春オンラインが発表した「2021年 好きな芸人ランキング」で1位に輝いた彼らは、今やテレビで見ない日はないほどの売れっ子コンビに。飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する彼らは、この先どんなステージを目指しているのか――。冠番組に懸ける思い、今一番欲しいものについて語ってもらった。(取材・構成=イシイヒデキ)
※スーパーバラバラ大作戦枠:月曜から水曜の午後11時から深夜0時台に放送されている30分×9つのバラエティーを集めた新エンターテインメントゾーン
――月曜から金曜の深夜に放送されている「バラバラ大作戦」の番組の中からグランプリを決定する「バラバラ大選挙」でテレ朝グランプリを獲得し、前回に続いてグランプリで連覇達成となりました。連覇が決まった際はどんな気持ちでしたか。
屋敷裕政(以下、屋敷)「今回はグランプリを獲れば時間帯昇格ということで、絶対にこのチャンスは逃したくないなと。マジでグランプリを獲りたかったので、連覇することができてホッとしました」
嶋佐和也(以下、嶋佐)「僕ら世代のコンビが23時台に冠番組なんてなかなかないので、昇格できたことはマジでよかったと思っています。回転が速い世界なので、最悪番組打ち切りということもありますからね」
屋敷「バラバラ大作戦でMCやっている芸人だと、僕らが一番若いんですかね? でも、23時台、24時台のテレビで、一番若いのが芸歴13年目というのはよくないよね(笑)。昔はロンブーさんが20代で『ぷらちなロンドンブーツ』をバリバリやっていたわけじゃないですか。そういう意味では、僕らの世代が活躍できるように変えて行きたいという使命がありますね」
――たくさんのレギュラー番組がありますが、「NEWニューヨーク」は初の冠番組ということで、特に思い入れのある番組なのではないでしょうか。
嶋佐「地上波でこんなに自由に、変な企画をやらせてもらえて本当にありがたいです。若手時代から一緒に頑張ってきた芸人仲間も出演してくれますし、絶対に終わらせたくない番組です」
屋敷「ニューヨークといったら『NEWニューヨーク』となるようにしていかなアカン中で、この番組が終わってしまったら、他もダメになってしまいそうな気がするんです。命綱的な感じになっていると思います」
――あらためて、どんな番組を目指しているのでしょうか。
屋敷「僕らが高校生のときに見ていた番組、あの頃ドキドキして見ていたような番組にしたいと思っています」
嶋佐「僕はこの時間帯だと、ネプチューンさんの『おネプ!』という番組をよく見ていたんですけど、若手芸人が深夜に暴れている感じがカッコよかったんですよね。次の日、学校でネプ投げの話題で盛り上がりましたもん」
屋敷「今の若い子たちが、テレビって面白い、芸人ってカッコいいと感じてもらえたらうれしいですね。毎週水曜が楽しみになるような番組を目指しています」
――番組スタート当初から過酷な企画に挑んできました。昇格後も番組のスタイルは変わらないのでしょうか。
嶋佐「なかなかのムチャブリを急に仕掛けてくるので、本気でしんどいときあるんです。最近は企画会議にも呼ばれていませんから」
屋敷「最初は参加してたんですけど、いつの間にか呼ばれなくなってね」
嶋佐「内容を知らされないで収録に臨むスタイルになりましたね。でも、昇格しましたし、ムチャブリにもバンバン挑んでいかなければなりませんよね」
――過去のスキャンダル、プライベートが暴露される「スキャンダル記者会見」は、身を削る企画の代表格でした。屋敷さんは結婚されましたが、そういった企画も問題ないのですね。
屋敷「あれはもうダメですよ。あのときは結婚する前でしたから大丈夫でしたけど、結婚してからあんな企画はやったらダメです(苦笑)」
嶋佐「サラッとやればいけるんじゃない? 最強の芸人になれるんじゃないか?」
屋敷「浮気を大イジりで、昔の芸人みたいになれるんかな? でも、もうちょっと待ってほしいですね。そこは様子見させてください」
――昇格後は先輩・かまいたちさんの番組「かまいガチ」の後番組となりますが、その点は意識されますか。
嶋佐「視聴率で言えば『かまいガチ』と同じか、それ以上取りたいですね。内容に関しては、向こうがこういう企画だから、こっちはこういう企画で行こうとか、そんなことは考えていません。自分たちのスタイルが変わることはないと思います」