末期の大腸がんを克服した山本宜久、3年以内のリング復帰希望「ヘビー級に戻りたい」
かつてリングスやPRIDEで活躍し、“ヒクソン・グレイシーを追い詰めた男”と呼ばれた山本宜久が、自身のYouTubeチャンネルを更新。それによると、山本は9年前にステージ4の大腸がん末期と診断されたが、それから7年間の闘病生活を送りながら見事にがんに打ち克ち、今は再びリングに舞い戻るべく始動を開始したという。そこで“大腸がん末期を克服した男”が血気盛んな時代に遭遇した破天荒エピソードと、復帰に向けたプランを聞いた。
トイレで田村潔司とシバキ合い
かつてリングスやPRIDEで活躍し、“ヒクソン・グレイシーを追い詰めた男”と呼ばれた山本宜久が、自身のYouTubeチャンネルを更新。それによると、山本は9年前にステージ4の大腸がん末期と診断されたが、それから7年間の闘病生活を送りながら見事にがんに打ち克ち、今は再びリングに舞い戻るべく始動を開始したという。そこで“大腸がん末期を克服した男”が血気盛んな時代に遭遇した破天荒エピソードと、復帰に向けたプランを聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
――山本さんのYouTubeチャンネルでは、過去の秘蔵話がいくつか明かされています。
「ええ」
――なかでもリングス時代の忘年会の話がすごいですね。
「毎年の恒例行事でしたからね」
――例えば忘年会で田村潔司選手とトイレで会って「シバキ合いしましょうか?」って殴り合ったんですか?
「引っ叩いた感じですね」
――もちろん、その段階では酔っているんですよね?
「酔ってましたね」
――酔っ払いながら、お互いに一発ずつ?
「先にひっぱたかさせて、あとで思い切りバコーンってシバキましたね」
――山本さんはよくそういうことをやるんですか?
「いや、やらないですね。たまたま(田村がトイレに)いたもんで」
――田村話でいくと、初めて一騎討ちが組まれたとき(1996年12月21日、福岡国際センター)に、かなり物議を醸したじゃないですか。目の中に指を入れたとか。
「あれは、反則ギリギリまでのことですから。口に指を入れたりとか。目潰しはしなかったです。口に指を入れて引っ張り上げて、首を取ろうと思ったんですね。あ、でも口に指を入れて引っ張りあげるのはルールでは反則ではないですからね!」
――そのときはUインターから田村選手が来て、お互いに一番血気盛んな時でしたよね。
「そうですね。Uインターのジャージを(田村が)着て来たじゃないですか。それを見てカチンと来ましたね」
――あの試合はホント忘れられないですね。
「あ、そうですか。お互いの感情がぶつかり合ってましたからね」
――ちなみに自分自身で一番印象深かった試合を挙げるとしたら?
「試合ですか。試合は福岡でのその田村戦ですね」
――あ、やっぱり!
「あれは悔しかったですね。お互いに負けられないっていうのもあったし」
――最後、飛びつき十字固めを田村選手が出すじゃないですか。
「あれは見事に取られましたね」