21歳期待の俳優・望月歩が初の銀髪&ホストに変身 月9役作りで「休みの日に飲み続けた」
銀髪姿を鏡で見ると「役に入っていける感じがします」
周囲にも銀髪は好評だ。「友達や母からも『いいね』と言ってもらって、よかったです。髪を染めたいとは思ったことがなかったので、逆に役の中でできたことがよかったです。普段、トイレなどに行って、鏡を見ると、視覚としての“黒丑”の部分があるのはいいですね。洗脳じゃないですけども、役に入っていける感じがします」。
演じるに当たって、原作からもヒントを得た。「台本にはない部分もあったりするので、原作から引っ張ってきて、情報の1つとして使えるのは、自分的にはありがたいです。原作の黒丑は、もうちょっと本や新聞を読むようなキャラなんですけど、ドラマでは多分そういう感じはない。もっと能天気に見えるキャラにはなっているかもしれないです」
役作りの一環として、ホストの動画も見て、しぐさなども研究。「原作の設定では、黒丑はすごくお酒が強いんです。でも、能天気だから、お客さんに飲ませるのではなく、自分も一緒にたくさん飲んでしまう。自分も、ずっとお酒を飲んだらどんな感じなのかと思って、休みの日に飲み続けてみました。そうしたら、二日酔いとは違った、体の重さがあって、黒丑はこんな重さがいつも残っているのかな、と体で分かったのは面白かったです」。プライベートでも、家飲みが好きで、「太りにくい」と聞くハイボールを愛飲しているとか。
黒丑は一種のコメディーパートでもあり、綾瀬との掛け合いが見どころになりそうだ。
綾瀬と大泉との共演の印象はどうか。「以前から綾瀬さんの作品を楽しく拝見していましたので、僕は最初緊張していたのですが、綾瀬さんが現場の雰囲気をすごく柔らかくしてくださるので、肩の力を抜いて芝居に臨むことができています。大泉さんは、普段の話からとても面白くて、僕は毎日ニヤニヤしながら現場で過ごしてます。綾瀬さんと大泉さんは、現場でとても仲が良いのに、お互いに敬語で話す関係性なのが、僕にはとてもすてきで憧れます」。
さらに、「僕自身の見どころで言うと、ホストの部分は源氏名の“武田信玄”としている部分が多いんですが、ふとした時に、本来の黒丑に戻ってしまって、本音が出てしまうんです。そこを見ていただいて、結末に納得してもらえたら、うれしいですね」。銀髪イケメン姿で新たな一面を見せる。
□望月歩(もちづき・あゆむ)2000年9月28日生まれ。14年WOWOWドラマ「埋もれる」で本格デビュー。15年、宮部みゆき原作の映画「ソロモンの偽証」で転落死を遂げた中学生役を怪演。19年に日本テレビ系「3年A組―今から皆さんは、人質です―」で演じた高校生役が話題を呼び、映画「五億円のじんせい」「向こうの家」では主演。20年には、NHK連続テレビ小説「エール」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演。今年5月7日よりNHK土曜ドラマ「17才の帝国」がスタート。また6月17日には映画「妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃなかったん怪―」の公開を控える。
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