ウクライナ相撲連盟日本支部が発足 大鵬からの縁…ロシアの血を引く代表の思い

一時的に選手団合宿という形で日本に滞在できないかと受け入れを模
「すがるような思いで『生きていますか?』と電話すると『生きてるよ』と。幸い会長も選手たちも無事ですが、明日の命の補償もないような状況にさらされている。折しも7月には4年に1度の世界大会『ワールドゲームズ』がアメリカで開催されますが、ウクライナからは相撲の代表選手が10人ほど出場予定です。現在、ウクライナ政府は18~60歳までの男性に国外退避を禁じていますが、一時的に選手団合宿という形で日本に滞在できないか、ウクライナの青年スポーツ庁に掛け合っているところです」
日本で松江さんと交流のあった日本ロシア文化交流協会の三池哲也代表がこれに賛同。共同でウクライナ相撲連盟の国内事務所を立ち上げ、三池代表の出身地の大分県宇佐市など、各地に選手団の受け入れ協力を呼び掛けているという。
資金面や出国許可など、実現へのハードルは高い。それでも相撲文化というつながりでウクライナのために何かできないか。ロシアに縁を持つ人々も、自分たちに今できることを模索している。
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【写真】破壊されたハリキウの街並みとウクライナ相撲連盟のセルゲイ・ヴィクトロヴィッチ・コロブコ会長
