有田哲平、YouTubeに「悔しさあった」 51歳でSNSデビューするまでの本音と発見

お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の有田哲平(51)が“YouTubeデビュー”を飾った『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』の勢いが止まらない。開設から20日間で登録者数10万人を突破。プロレスファンからの熱い支持を集めている。「初心者に魅力を伝える」をコンセプトに、有田が時にはモノマネも交えて、プロレス愛をしゃべり倒すトークが最大の魅力だ。

プロレスYouTubeが好評な有田哲平【写真:山口比佐夫】
プロレスYouTubeが好評な有田哲平【写真:山口比佐夫】

誕生日の2月3日に開設したYouTubeが大好評

 お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の有田哲平(51)が“YouTubeデビュー”を飾った『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』の勢いが止まらない。開設から20日間で登録者数10万人を突破。プロレスファンからの熱い支持を集めている。「初心者に魅力を伝える」をコンセプトに、有田が時にはモノマネも交えて、プロレス愛をしゃべり倒すトークが最大の魅力だ。

 2016年からAmazon Prime Videoで配信開始され、好評だったプロレスバラエティー番組「有田と週刊プロレスと」「有田プロレスインターナショナル」のスタッフと一緒に作り上げるYouTubeチャンネル。今までSNSで発信してこなかった有田が、YouTubeに情熱を注ぐ理由を聞いた。(聞き手・角野敬介)

 ◇ ◇ ◇

――これまでツイッターやインスタグラムといったSNSをやってこられなかった有田さんがYouTubeを始めたのは何がきっかけだったのでしょう。

「このYouTubeを始める前にAmazon Prime Videoで「有田と週刊プロレスと」というプロレスの歴史を語るトーク番組をやっていたんですが、さすがにもうだいぶ語り尽くしたということで、一個区切りをつけまして。ある種ちょっとホッとしたというか。やっぱりあれ大変だったんですよ。1日に4本撮り、1本1時間弱くらいしゃべるので(笑)。しかも、本当に事前にどの号を渡されるか何も知らされずに、ポンとその場で(週刊プロレスを)渡されて……。ただ、(終わって)良かったって思う反面、寂しいなという気持ちもありました。その後も相変わらずプロレスを見に行ったり、飲み屋とかでも色々なプロレスの話をしたりは続いていましたし。だったらもっとやれば良いじゃないですか、みたいな話もあった中で、YouTubeは深めの話をゆったり聞くのに、すごく適したメディアだなと思い始めまして。

 僕はテレビをずっとやらせてもらっていますが、テレビはやっぱり派手なメディアで、ゆったりプロレスを深く語ることに適したメディアではないと思うんですよね。特に民放は。そう考えた時に、YouTubeは、好きな時間に誰もが気軽に見ることができるし、気分がノッてる時にまとめて一気見するようなこともできる。そういうメディアの方が、プロレスをゆったり深く語ることには合っているのかなと。それでずっと一緒にやっているスタッフとも相談して、お金になるかどうかはさておき、じゃあYouTubeでやってみようかと。本当に軽い気持ちです。最悪、誰も見なかったらやめようと。動画を削除すれば、なかったことになるかなって(笑)。テレビと違って、流れてしまった……ということではないので。そのくらいの気持ちでスタートさせていただきました」

――有田さんの51歳の誕生日(2月3日)に開設してから、20日間で登録者数10万人を突破しました。ここまでの手応えを教えてください。

「(YouTubeは)初めての経験なんですが、例えばテレビって、ものすごく面白いものを作ったり、自信のあるものを作ったりしても、ある日のある時間に見てもらうには、その裏番組の環境だったり、世の中の環境とか、それこそ雨か晴れかだけでも変わってくる。それで、次の日に視聴率が出て、良かったね、悪かったね、で終わりなんですよ。DVDが出るとか、よほどのことがない限り。

 それに対してYouTubeは今日配信したとしても、3か月後に見る人だっているメディアですよね。だから、もし今日『え、有田、プロレスのYouTube始めたんだ。どれどれ、見てみるか』っていう人がいたら、その場ですぐに見られちゃう。不思議ですよね。今回の話はあまり面白くなかったのかなって思っていたら、後からどんどん数字が伸びたりとか、(後になって)『この間、あの話の回を見たよ』って言ってくる人がいたりとか。だから、すごく新鮮です。どこかでまたプロレスがワーッと盛り上がったら、過去に配信したものを遡って見てくれるかもしれない。そういう意味では手応えというよりは、可能性を感じますよね」

――再生回数や登録者数ってのは気になりますか?

「気にしないつもりなんですけど……(笑)、そこはもう現場でしゃべるだけと思っていますが、やっぱりテレビ局の楽屋に入ると、一旦(YouTubeの画面を)開きますよね。増えてるかなとか(笑)。コメント欄も全部読みますよ。こんなふうに思ってくれてるのかって、感じています」

――コメントは好意的なものが目立ちます。

「ありがたいことに好意的な意見と、一部間違いの指摘っていう……(笑)。僕自身、思い込んでいるものもやっぱりあるんですよ。日付とかは、うっかりが多いですけど、この事件はこういうものだと思い込んでしゃべっていたら、実は違ったってこともあります。あくまで本当に記憶だけに頼ったおしゃべりなので、そのあたりはコメント欄の皆さんと一緒に作り上げていくという気持ちでやってますけども」

――それにしてもすさまじい記憶力だと感じています。何十年も前の出来事を日付から、しっかりと覚えてらっしゃいます。

「勉強してるわけじゃないんですけどね(笑)。好きだから覚えているというのもあると思います。ただ僕が主にしゃべっている話は、プロレスファンやプロレスに関わる人だったら知っているような出来事だったり、何か裏の方でひそひそって言われている話だったりする。そういう事件が未だに書籍化されるんですよ。少しだけ新しい情報が入って。またこの話かと……。だから、いつの間にか頭に入ってるんですよね。刷り込まれてるんです」

――今も新しい本が出たらチェックしているということですね。

「いやもう、ほぼほぼ買ってますよ。全冊。寝る前とか、日課で毎日何かしら読んでいます。今もUWFの本を読んでいたりとか。知っている話でもなんとなく本や雑誌を開いて、ああ、あったなという感じで追ってますね」

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