【RIZIN】元幕内・貴賢神「軽い階級は最強と思わない」 重量級には「スピードが通じない領域がある」

「SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd」(4月16日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)で元大相撲幕内力士の貴賢神(たかけんしん)がデビューを果たす。対戦相手はプロレスラーの関根“シュレック”秀樹。そこで今回は過去に幾度となく体感し、今も研究し続けている「最強」への思い、RIZIN、UFCに対する考え方を聞いた。

TKこと高阪剛が主宰するアライアンスでRIZIN対策に励む貴賢神
TKこと高阪剛が主宰するアライアンスでRIZIN対策に励む貴賢神

けんかは熱くなったらダメ

「SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd」(4月16日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)で元大相撲幕内力士の貴賢神(たかけんしん)がデビューを果たす。対戦相手はプロレスラーの関根“シュレック”秀樹。そこで今回は過去に幾度となく体感し、今も研究し続けている「最強」への思い、RIZIN、UFCに対する考え方を聞いた。(取材・構成=“Show”大谷泰顕)

――初歩的なところから教えてもらうと、現在、体重は何キロくらいですか?

「136キロですね」

――136キロ!! 過去最高に重かったのは何キロでしたか?

「力士のとき、178キロですかね」

――それは凄い数字ですね!!

「でも、増えすぎたなと思ったら、自分、すぐ落としちゃうので」

――入門した時点(中学卒業)の体重は?

「80キロちょっとですね」

――2倍になったと。その間にけんかもしてきた感じですか?

「いや、そこまではやってないですね。ただ、他の格闘家とけんかになるかもしれないって、自分は常に想定していたんです。もしゼロ距離だったらとかどうなるか、もし相手がナイフを持っている人がいたら……なんて考えていましたね。『相撲取りは、路上のけんかになったら一番強い』って言われますけど、それはそうだと思います。格闘技じゃないですけど、5分3ラウンドだったり、リングとか金網とかって時間や場所を制限してしまうと、結局はその場に慣れているかどうかが決め手になる場合が多い。けんかは場所を選ばないし、髪をつかめるし、頭突きもアリですからね」

――相撲と合わせて、けんかの勝ち方も研究していたと。

「けんかは熱くなったらダメなので、自分はどっかで冷静でしたね。これ以上やりすぎたらダメだなって思ったら、そこで止まるんですよ」

――今まで、それなりの修羅場をくぐってきた雰囲気が感じられます。

「そうでもないですけど、たとえば、自分は練習中でも試合中でもオープンフィンガーグローブの指が目に入ったとして、痛くても、目を開いて相手に向かっていきますよ。っていうのは、けんかだったらそのくらいで終わらないイメージがあるじゃないですか。そこで引いたら気持ちまで引いちゃうから、痛いなあと思ったらさらに前に出るようになると、気持ち以上に前に出るから、相手にとってのプレッシャーになりますから」

――ちなみに今までに、あんな選手のようになりたいと影響を受けた選手は?

「ないですね。その選手みたいに強くなりたい、と思ったことはありますけど、みたいになりたい、はないですね」

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