川村ひかる、子宮内膜症・若年性更年期障害を乗り越えた過去 華やかな印象とは裏腹の“闘病”

グラビア雑誌や数々のバラエティー番組で活躍を見せ、“グラビア女王”と呼ばれたタレントの川村ひかるさん(42)。華やかな印象とは裏腹に、20代で子宮内膜症を患い、31歳で若年性更年期障害など相次いで病魔に襲われた。現在は結婚を経て5歳長男の子育ての傍ら、女性の健康や妊活をサポートするための活動に取り組んでいる。多忙を極めた当時と、病気と向き合った経験を明かした。

病気と向き合った経験を明かした川村ひかるさん【写真:Megu Entertainment株式会社提供】
病気と向き合った経験を明かした川村ひかるさん【写真:Megu Entertainment株式会社提供】

20代で子宮内膜症、31歳で若年性更年期障害、現在は低血糖症状とも向き合う

 グラビア雑誌や数々のバラエティー番組で活躍を見せ、“グラビア女王”と呼ばれたタレントの川村ひかるさん(42)。華やかな印象とは裏腹に、20代で子宮内膜症を患い、31歳で若年性更年期障害など相次いで病魔に襲われた。現在は結婚を経て5歳長男の子育ての傍ら、女性の健康や妊活をサポートするための活動に取り組んでいる。多忙を極めた当時と、病気と向き合った経験を明かした。(取材・文=吉原知也)

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 子宮内膜症が発覚したのは23歳の時。月経前症候群で、体の怠さや眠気など不快な症状が強くなったので、婦人科で検査をしたら分かったんです。医者からは、「ピルで一時的に排卵を止めると、症状が改善される」と服用を勧められましたので、ピルを処方してもらって飲むことにしました。

 当時はとても忙しく、食生活も乱れていました。20年前は今のようにLINEやネットショッピングを含めインターネットの環境もなく、友人と会って話すことが一番のコミュニケーションでした。大体、朝6時にスタッフの方がお迎えに来て、夜10時くらいに仕事が終わる。そこからが自分の時間なので、友人と合流すると、すでに(二次会のような)バーでお酒を飲むような時間に…。さらに、やはり私たちは女の子なのでお茶していてもどうしたって長話で帰る時間も遅くなることも。それでも翌朝に仕事がある。そんな日々でずっと寝不足が続いていました。当時グラビアの仕事は海外での撮影がとても多く月に2回行くことも。体が悲鳴を上げていたのかもしれません。今振り返ると楽しい日々でしたが、身体にとっては負担が掛かっていた原因の大きな一つだったのかなと思います。

 ピルを飲むと、不快な症状やお腹の痛みは改善されたのですが、長年飲み続けると、ホルモンバランスに影響があったことが、のちに分かりました。女性の身体には、妊娠して出産ができるように、小学校の高学年頃から生理が始まり50歳ぐらいで閉経するまでの約40年程、女性ホルモンを保つメカニズムがあります。その自然の摂理を薬で止めたことも一因し、若年性更年期障害を招いてしまいました。ピルを飲むのを止めたのは27、28歳でしたが、自分の身体からホルモンが出なくなり、30代前半で更年期の症状が訪れてしまいました。症状はドライマウス、顔だけに汗をかくなどのぼせる状態になったり、思考がまとまらなくなったりして大変でした。病院で検査した際に、ホルモンの数値が低くなっていて、「卵巣の片方を取りました?」と聞かれたことが衝撃でした。卵巣の手術など受けていないのに、それぐらい数値が悪いということを言われて、「これはまずいな」と痛感しました。

 治療は婦人科と漢方専門医に診てもらいました。体調に合わせてブレンドした漢方をお茶として煮出し、毎日2リットル飲む。更に、食生活を徹底的に変えました。お家での食事は自炊をメインにし、たんぱく質中心で野菜や発酵食品を摂り入れるようにしました。半年程かかりましたが、体調が整い身体が元気を取り戻していきました。

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