2万円握りしめ地元を飛び出した“会津の喧嘩屋” 半年で800万円ジープも手にした逆転人生
昨年秋から今年にかけ、文字通り人生が一変した男がいる。久保田覚。何も持たなかった26歳が、わずか半年足らずで気鋭のYouTuberへと変貌を遂げた。「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」(以下1000万円企画)で“会津の喧嘩屋”として一躍脚光を浴び、先日の格闘技イベント「BreakingDown」では、“青汁王子”こと三崎優太氏に勝って、800万円のジープを勝ち取った。本人すら想像していなかった、環境の変化について聞いた。
「1000万円企画」「BreakingDown」で脚光浴びた久保田覚にインタビュー
昨年秋から今年にかけ、文字通り人生が一変した男がいる。久保田覚。何も持たなかった26歳が、わずか半年足らずで気鋭のYouTuberへと変貌を遂げた。「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」(以下1000万円企画)で“会津の喧嘩屋”として一躍脚光を浴び、先日の格闘技イベント「BreakingDown」では、“青汁王子”こと三崎優太氏に勝って、800万円のジープを勝ち取った。本人すら想像していなかった、環境の変化について聞いた。(取材・文=角野敬介)
取材場所は都内の新築マンション。久保田の自宅だ。1LDKの部屋は綺麗に片付いている。聞けば引っ越したばかりだという。
「地元の福島から、2万円だけ握りしめて神奈川に引っ越しました。それが昨年の夏ごろ。家賃は5万円でした。今もそんなに裕福じゃないですけど、普通の生活はできています。今の家賃は15万円。だいぶ変わりましたね」
Tシャツの腕からはタトゥーがのぞく。強面ではあるが、笑顔と、礼儀正しい語り口が印象的だった。
久保田がその名を知られるようになったのは、昨年11月の「1000万円企画」だった。地元の福島・会津では札付きのワル。逮捕歴10回という経歴、次々に出てくる衝撃的なまでに物騒なエピソード。実際に対面した朝倉の前で「夢もくそもないんでここで終わってもいい。本当の男と拳を交えたい。死ぬ覚悟でも、殺す気でもいく」と殺気をみなぎらせながら話す姿は異彩を放っていた。
ぎらついた姿が朝倉の目に止まり、見事に本番の出場権を勝ち取った。本番の挑戦者は4人だったが、600人近くが参加したオーディションから選ばれたのは久保田ただ1人だった。
そもそもなぜオーディションに参加したのか。「それは(当時の)動画でも言った通り強い人と戦ってみたいというのが一番でした。よくネット上では、『売名だろ』っていう人がいますけど、そんなつもりは本当になくて。もし売名目的だったら、もうそのオーディションのときから言ってると思うんですよね。正直、動画では(朝倉に対して)なめたことをいっぱい言ったんですけど、やっぱり相手はプロなんで。出ても勝てないのは知ってたんですけど、もう正直一発でも何か当たればくらいの気持ちでした」。
本番ではトップバッターとして登場し、わずか14秒で文字通り瞬殺されてしまったが、その姿は視聴者に強烈なインパクトを残した。
どんな形であれ、「久保田覚」という名前は売った。ここから、人生が一気に変わっていくことになる。
「未来さんのおかげで思ってたよりもすごく顔が知れたんですよね。やる前は先のことなんか何も考えてなかったんですけど、そこで感覚が変わった。一緒に(1000万円企画に)出ていた後藤祐樹さんと話す機会があって、『自分も色々経験してるからわかるんですけど、久保田さん(YouTube)やったら絶対成功すると思うよ』って言ってくれて、背中を押してくれました。さらに後藤さんから『自分の知り合いを紹介するんで、1本でもいいからとりあえず撮ってみたらどうですか』って。そこからじゃあと始めたのが、1本目の動画でした。後藤さんは本当に恩人です」
昨年11月25日にYouTubeチャンネル「久保田覚のチャレンジ」を開設。初の動画を投稿したが、これは後藤の家で撮影したものだという。そして2本目の朝倉未来とのコラボ動画が130万回再生とバズった。開設からわずか6日で登録者数6万人到達。現在までに12万人超と順調にファンを増やしている。