X JAPANのリーダー、YOSHIKIがENCOUNTの単独インタビューに応じ、映画撮影など、制作中の新アルバムと連動した5つの企画が同時進行していることを明かした。今夏には、「どんな形で発表できるのか知らせたい」とし、「日本の音楽シーンを刺激できるような、革新的な発表になる」と目を輝かせた。（取材・文＝西村綾乃）

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　YOSHIKIは拠点を置く米ロサンゼルスから急きょ、帰国した。ハローキティとコラボしたキャラクターのyoshikittyが、「サンリオキャラクター大賞」（今月8日投票開始）に8年連続でノミネートされたことで7日、東京・多摩市のサンリオピューロランドへ応援に駆け付けた。そして、「YOSHIKI CHANNEL」の生配信に出演し、ハローキティのデザイナーでyoshikittyを誕生させた山口裕子さんと対談。ドラムを猛特訓してきたyoshikittyとX JAPANの「紅」で初共演し、ファンを喜ばせた。その後、インタビューに応じたYOSHIKIは、yoshikittyのドラムに合わせたピアノ伴奏がリハーサルなしだったことを明かし、笑顔を見せた。

「30時間前には、まだ（自宅がある）アメリカにいました。一緒に演奏したのは夢の中の出来事のようです。明日になれば実感するかも」

　X JAPANは、2009年にSUGIZOをギタリスト兼バイオリニストとして迎え、本格的に再始動。1996年11月に発表した「DAHLIA」以来となるアルバム制作に力を注いでいる。YOSHIKIは言った。

「映画の撮影や、著名なアーティストとのコラボレーションのほか、まだ秘密にしているプロジェクトもあるのですが、僕自身非常に大きな手ごたえを感じています。僕には本能的に『このタイミングだ！』という勘があるので、信じて待っていてほしい。早ければ日本でプレミアム・ディナー・ショーを行う8月には、何をどんな形で届けられるのか発表できると思います」

　言葉通り、アルバムの発売時期は安易には決められない。それも多くのファンが理解しているが、同時に辛らつなメッセージも多く届いているという。

「一つ一つの意見を真摯に受け止めています。つらい経験を多くしているので精神的に強いつもりですが、厳しい言葉にスタジオで一人落ち込んでしまうこともあります。人間なので。でも、僕を動かしているのは、ファンのみなさんです。意図的に時期を引っ張っているのではなくて、みんなに最高のものを届けたいと思って、全力を尽くしています。信じてほしい」