【カムカムエヴリバディ】上白石萌音が朝ドラの現場に復帰 ようやくかなった“伏線回収”の舞台裏

川栄李奈が3代目ヒロイン・るいを演じるNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時)の第111回が7日に放送され、今はアニー・ヒラカワ(森山良子)と名乗る安子と、幼いときに生き別れた娘・るい(深津絵里)が再会し、抱き合う様子が感動的に描かれた。演出・安達もじり氏と制作統括の堀之内礼二郎氏が取材に応じ、撮影の舞台裏などを明かしてくれた。

るいを演じる深津絵里【写真:(C)NHK】
るいを演じる深津絵里【写真:(C)NHK】

上白石萌音の復帰現場に深津絵里、川栄李奈が…NHK「貴重な一日でした」

 川栄李奈が3代目ヒロイン・るいを演じるNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時)の第111回が7日に放送され、今はアニー・ヒラカワ(森山良子)と名乗る安子と、幼いときに生き別れた娘・るい(深津絵里)が再会し、抱き合う様子が感動的に描かれた。演出・安達もじり氏と制作統括の堀之内礼二郎氏が取材に応じ、撮影の舞台裏などを明かしてくれた。

 クリスマスのジャズフェスティバルで、るいが「On the Sunny Side Of the Street」を歌っている途中で約50年ぶりとなる母娘の再会。母・安子に気付いたるいはステージから降りて安子と抱き合った。そばでは、ひなたがボロボロと涙をこぼして母と祖母を見つめていた。

 安達氏は「もともと音楽を介しての場面で再会というプランが初期の頃から脚本家・藤本有紀さんにありました。想定はしていましたが、実際に台本を頂いたら、読むだけで感情がゆすぶられるような感じでした」と説明した。また「本番は1度きりの瞬間という気がしたので、るい、安子、ひなたの3人については一発で撮ると決めて、いつもは3台の収録機を1台増加し4台を使って一発で撮りました。音声も撮影も照明、技術スタッフも一発本番の緊張感の中で撮りました。全員が集中して静かな緊張感でした」と撮影当時の雰囲気も紹介した。深津の歌には「せりふと同じ扱いで感情表現の中で撮らせてもらいますと伝えて撮りました」という。

 この日の放送では上白石萌音が演じる若い日の安子と古川凛が演じる幼いるいが抱き合うシーンが織り込まれた。安子編では、るいに「I hate you」という言葉を突き付けられた安子が、深い悲しみに包まれたまま渡米するという衝撃的な母娘の別れ方が描かれた。だが、この日は、大人になったるいが「I love you」と母に伝えた。

次のページへ (2/3) 3人集合の場面は「貴重な1日でした。いい時間でした」
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