谷村奈南が明かした結婚と離婚の経験 誹謗中傷に傷ついた過去、今は“会社員”にも挑戦
歌手の谷村奈南(34)が、新境地を開いている。2016年に所属事務所を退社し、19年に会社を設立、現在はフリーとして多方面で活動する日々だ。スカウトされて芸能界に飛び込んだ当時、そして、結婚と離婚の経験。さらに、芸能以外の世界で新たなチャレンジも。“これまでとこれから”を明かした。
離婚の当時は誹謗中傷被害も 英語を生かした“企業ブランディング”新たな仕事に充実感
歌手の谷村奈南(34)が、新境地を開いている。2016年に所属事務所を退社し、19年に会社を設立、現在はフリーとして多方面で活動する日々だ。スカウトされて芸能界に飛び込んだ当時、そして、結婚と離婚の経験。さらに、芸能以外の世界で新たなチャレンジも。“これまでとこれから”を明かした。(取材・文=吉原知也)
幼少期から歌を歌うのが大好きだったが、芸能界への意識は「全然なく、全く考えていなかったです」という。芸能界に入るきっかけは、スカウト。関西から上京して大学進学のタイミングで本格的に歌手活動を始め、07年に19歳でデビューを飾った。パワフルな歌唱力とキュートなルックスが話題に。歌番組出演や伝統の「輝く!日本レコード大賞」、音楽フェス「SUMMER SONIC」「a-nation」を経験。写真集も出した。バラエティー番組もこなした。「すべてにおいてありがたい経験です。普通だったら経験できないことだらけでした。それはつらいことも含めて、全部が宝物だと思っています」と振り返る。
ショービジネスの世界の大変さも知った。「どんな状況でもお客さんにお見せするもの、作るものは完璧じゃないといけない。また、決められた内容の“見せるための自分”を作るのも頑張りましたが、自分の本質とのズレに違和感もありました」。大好きなライブがやりがいだったといい、「ステージで歌っている瞬間、お客さんやファンの皆さんとの音のコミュニケーションは最高の時間なんです。いまはすべてがいい経験だと思っています。事務所の社長には本当に感謝しかないです」と、笑顔を浮かべる。
そして、ライフステージでは、結婚と離婚を経験した。「あの経験がなかったら、私の今の視点、価値観、人生レベルでの気付き、それも全部ないですからね。今となってはやはりありがたい経験だったなと思っています」。率直な思いを明かしてくれた。
前を向いて生きる人生哲学に結び付いたといい、「試練やつらいことが訪れた時に、これが悪かったよかったと決めてしまいがちですが、後から振り返れば、むしろよかったことの方が多いと思います。もし、つらいことが起こったとしても、そこで決めつけてネガティブに自分の未来を閉じてしまう方がもったいない。私は『これは悪いことかどうか分からない、むしろベストだ』と考えます。私が行くべきところへのショートカットで、通るべき道なんだ、と」と語る。