25歳・井桁弘恵が早大人間科学部で学んだ“人の心理” 気付いた「笑顔」の重要性

作り笑いを続けていると「自分の心の動きが分からなくなってしまう」と語った井桁弘恵【写真:舛元清香】
作り笑いを続けていると「自分の心の動きが分からなくなってしまう」と語った井桁弘恵【写真:舛元清香】

しんどいときは「一度考えるのを止める」

 本人いわく、「自分とはかけ離れているかも」と感じた難役。だが、漫画家の獅子が描いた同名作を読んだ母親からは、「あなたにピッタリな役ね」と言われたという。

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「私、バレエを習い始めた子どものとき、輪になっている子たちから離れて、教室の隅に1人でいることが多かったそうなんです。自分では気が付いていませんでしたが、幼い頃から『自分は自分』という性格だったようです。考えてみると女の子だけで集まってわちゃわちゃ話すとかも苦手で、1人が好きな子でした。母の目にはそのときの私と、白川さんが重なったようです」

 監督は、フジテレビ系連続ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで、心の機微を描いた池田千尋氏が務める。井桁は白川像について、監督と協議を重ねた。

「白川さんのキャピキャピ感をどうやってナチュラルに出していくかなどを話し合いました。大切にしているのは笑顔です。誹謗中傷の渦中にいても『白川さんは作り笑顔をしない子』という共通認識が監督とありました。無理をして笑わないことは、心を守るために大切なことなんです」

 卒業した早大人間科学部では、人の心理について学んだ。そして、「人の笑顔」についての理解を深めたという。

「笑うってとても大事なことです。嫌われたくないなど、人の反応を気にして作り笑いを続けていると、自分の心の動きが分からなくなってしまうんです。私は考え込む癖があるので、しんどいなと思ったら一度考えるのを止めて、大好きな(お笑い芸人の)キングコングさんのYouTubeチャンネルを見て笑ったり、母に電話をしてリセットしています。SNSでの誹謗中傷などが社会問題になっている今、パワフルな白川さんの姿が悩んでいる人たちの力になればいいなと思っています」

 女優として、ステップになる主演作。同年齢で強い白川さんを演じながら、井桁はさらに進化する。

□井桁弘恵(いげた・ひろえ)1997年(平9)2月3日、福岡県生まれ。早大人間科学部卒。2012年にデビュー。18年には結婚情報誌「ゼクシィ」の11代目CMガールに抜てき。昨秋からは、俳優の山崎育三郎と日本テレビ系「おしゃれクリップ」でMCを担当。今年4月からは集英社のファッション誌「MORE」の専属モデルを務めることも決まっている。170センチ、血液型O。

ヘアメイク:川嵜瞳
スタイリスト:コギソマナ(io)

次のページへ (3/4) 【写真】自然体な表情を見せた井桁弘恵の別ショット
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