【映画とプロレス #5】どん底から一転 数々の作品に出演 俳優として開花したレスラー ジェイク・ロバーツ

2014年WWE名誉殿堂に選ばれたジェイク・ロバーツ (C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.
2014年WWE名誉殿堂に選ばれたジェイク・ロバーツ (C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

多くの作品に出演中 俳優としてのジェイク・ロバーツ

 さて、最近のロバーツだが、「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」に出演したように、どうやら俳優業で忙しいらしい。もともとキャラクター的にも本人役で映画に出演することが多かったジェイク・ザ・スネーク、ここ数年はプロレスラー以上に俳優としての登板が増えているのだ。

 その後はメキシコとの国境を巡るアクションスリラー「EL ALAMBRISTA:LA VENGANZA」(14年)で主演。ホラー作品「HEAVY WATER」(14年)にも重要な役で出演した。コメディタッチのホラー「CATCH OF THE DAY」(14年)では本人役。さらにコメディタッチのホラー「COLLEGE FRIGHT NIGHT」、コメディ作品「THE BET」(16年)ではダラス・ペイジ&ロディ・パイパーと共演した。プロレスが題材のホラー「PARTS UNKNOWN」(18年)には声の出演。声優としては「塔の上のラプンツェル」をテレビ化した「ラプンツェル ザ・シリーズ」の2エピソードにこちらも本人役で登場した。

 18年11月16日に放送された短編アニメ「DIAMOND DALLAS PAGE SAVES CHRISTMAS」ではダラス・ペイジ、アイアン・シークとともに本人の声をあてている(スコット・ホールも出てくるが別の俳優がアフレコ)。さらに、短編ドラマ「THE MUCK OF AVARICE」が昨年11月に英国で先行上映された。

 現在、本人役で出演する短編アクション「CADILLAC RESPECT」が製作中で、長編では「MOTER’S CHILD」、サブゥー&トミー・ドリーマー&マリア・ケネリスらレスラーが多数参戦のアクションファンタジー「ALASTOR」、ウエスタンホラー「THE MOONSHINE GANG OF CHEYENNE」が控えている。

 紹介したほとんどの作品が日本未公開なのが残念だが、映画界での復活はうれしい限り。「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」で見せたアップの表情。これだけでもアメプロファンには感涙ものだった。どん底から這い上がり渋みを増した俳優、ジェイク・ロバーツの活躍が日本にも届くことを期待したい。

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