――KOC優勝から約半年、振り返っていかがですか。

もぐら「本当にまだ優勝した実感がないです。すごい忙しくさせてもらって、お仕事もこうやってもらえているので、それはありがたいんですけど、シアターブラッツ（KOC予選会場）の壁とか思い出すんですよ。あの大会で優勝したっていう実感がまだないですね。もうこれでブラッツの受付とかしなくていいって、本当なの？　って」

かたまり「歩道橋の下に並んで、近くの公園でネタ合わせしてね」

もぐら「あそこで並んでいる人たちの中で1番になったっていう実感はまだないですね」

――優勝賞金の1000万円は使いましたか？

もぐら「僕は借金の返済に充てました。もう本当にないですよ。どうするんですか、もう知りませんよ、どうなっても。自腹で100万円なんてお金もう無いっすよ。どうすんすか、まじで！　ほんと借りますよ！（笑）」

かたまり「僕は、親に恩返ししようと思っていたのですが、まだできていないです。この番組でするかもしれないですしね。とりあえず、今は臆せずにネットショッピングをしています。今日もなんとなく寝袋を買いました（笑）」

――最近ではドラマ出演などさまざまな分野で活躍をされています。今後、挑戦したいことや目標はありますか。

かたまり「僕はサッカーが大好きなので、加藤浩次さんとか矢部（浩之）さんがやられているようなサッカー仕事で海外に行きたいです。あとは流行語大賞を取りたいです。『サイコゥ！サイコゥ！サイコゥ！』ってギャグがあって。それが達成できたら、もう思い残すことはないです（笑）」

もぐら「僕はやっぱり広末（涼子）さんに会いたいっすね。ドライブロケとかに行きたいです。免許持ってないですけど（笑）。あとは、昔の『オールナイトフジ』とか『キャンパスナイトフジ』みたいな深夜の生放送番組にまだ憧れがあります。出たいですね～。どういう役でもいいので」

――今回は恩返しする側になりますが、逆に恩返ししてもらいたい人はいますか。

かたまり「もぐらの息子たちですね（笑）。やっぱりコンビである以上、もぐらの息子を育てるお金は僕の協力なくしてはないわけです。こないだ（子どもに）会ったんですけど、けっこうしゃべるようになっていたので、『いつもありがとうございます』っていうのを1回は言ってほしいですね」

――もぐらさんは？

もぐら「水川の今カノですかね。今カノにまだ1回も会ったことないので。だからやっぱり、そこはやっぱりちゃんとお礼してもらわないと」

かたまり「なんで？　なんの？」

もぐら「私も（コンビで）片棒を担いでいるわけですから。とりあえずね、服とか買ってもらって、時計も買ってもらっちゃおうかな。船旅とかもプレゼントしてほしいですね」

――番組への意気込みをお願いします。

かたまり「もちろんいろんな方から多大な恩を受けて生きてきたので、恩返しという人として当然の行為をするわけです。でも、一発100万円なので、『うわぁ～！』っていう、葛藤、人間の欲みたいな部分が垣間見ることができるんじゃないかなと思っています。人間らしい部分が見えると思うので、皆さんに見てほしいです」

もぐら「恩返しの教科書にしたいですね。恩とはこうして返すみたいな“恩返しバイブル”に。これを1つの基本として、“恩を返すときはこれを見ろ”って番組にしたいです」

□空気階段（くうきかいだん）鈴木もぐらと水川かたまりによるコンビ。2012年結成。21年「キングオブコント」で優勝。同年10月に初冠番組「空気階段の空気観察」（テレビ朝日）がスタート。22年4月15日からABEMA「空気階段ドキュメンタリーseason1『自腹100万円！クズの恩返し！』」がスタートする。

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